蜻蛉切とその夫婦刀 2 【創作刀剣女士】

自我を ページ18

三｢ふむ.....Aよ、自我を保てぬか.....｣

幸｢三日月そんな悠長に言えねぇから！石切丸！太郎！祓えるか!?｣

石｢完全に邪気を祓える様になるのはその闇が消えてからだよ。だからせめてっ｣

太｢刀に戻ってしまったAさんに闇が近付かないように結界を施します！｣

幸｢頼んだ！｣

闇｢.....｣

闇が完全に人の形をかたどった。
酷な事に容姿はAそっくりだった。

そっくりとは言っても.....

美しい髪の色は真っ黒。

光をともさぬ目。

禍々しい空気。

変わり果てた姿にその場にいた全員は言葉を失った。

蜻｢これが.....Aの闇.....｣

幸｢なかなか抱え込んでたな.....｣

鶴｢こんな驚きは待ってなかったぞ｣

闇｢クハハハ！コノ時ヲ待ッテイタ！ヤット.....ヤット我ガ宿願ヲ果タスコトガ出来ル！｣

幸｢こちとら望んでねぇぞ！.....お前ら！気を引き締めろ！遡行軍より強いぞ！｣

に｢でもAさんのためだし.....笑おうか、にっかりと｣

村｢Aは蜻蛉切の嫁.....すなわち村正派のファミリーデス.....救いマス！｣

そうして闇との戦闘が始まった。

石切丸、太郎太刀は刀に戻ったAに結界を貼った。

万が一、闇が本体を折ってしまったら.....

もう二度と戻れない。


幸｢蜻蛉切、無理はするな。お前まで堕ちたら誰が戻ってきたAに寄り添う。誰がAを戻すんだ！｣

蜻｢分かっています.........自分は情けない旦那です。妻の心の叫びに気付いてやれず.....｣

小狐｢でしたら今、この闇を断ち切った後でも遅くはありません！｣

一｢そうですぞ！｣

日｢嬢ちゃんはそんなことでお前を見放したりしねぇよ！唯一無二の旦那はお前だ！｣

蜻｢っ.....ありがとうございます！｣

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