Thirteen ページ14
只今の時刻は
鉄紺色の空に散りばめられた星が光り出す頃
生徒会しか知らないという
校舎裏の裏道からこっそり抜け出す
何でも、この時刻にも関わらず
待ち伏せしている女子生徒がいるのだとか
…万年ストーカーにあっているようなもんだな
gr「苦労かけるな…」
『いえ、お気持ちはわかりますので…』
無事に学校の敷地内から出ることができ
念の為に周りの気配を確認しながら帰る
人気のない道に出ると
私は生徒会長の隣へと行く
すると唐突に口を開いた
gr「あぁ〜…Aさん」
『…Aでいいですよ。生徒会長の方が目上ですから』
gr「……不平等だ」
彼に目を向ければ
不満げな顔をしていた
不平等の意味がわからずにいると
gr「俺の方が目上だからと言って、俺だけ呼び捨てで敬語がないのは好かない。目上扱いは好きじゃないんだ…」
『…ならどうすれば』
gr「グルッペンでいい。敬語も外せ」
…先程言ったことだが
彼のファンは過激な者が多い
よって
『…女子生徒の敵には回りたくありません。お断りします』
gr「…うちの高校へ入学した際のお前の試験の結果は？」
何か思案している目をしていた
唐突に聞かれたそれは
正直に言うしかあるまい
『トップです』
gr「なら決まりだろう。呼び捨てで構わん。生徒会に何れは入るだろう？」
『私は断固拒否します』
gr「…何故だ？」
『目立つのは苦手です。この高校に来た理由は父と母の憧れの高校であり、私もこの高校の入学に憧れただけです。この高校でのし上がろうなど、そんな考えは毛頭ありません。勿論……個人の主張を無下にし、無理矢理生徒会へ入れるなどという横暴を、生徒会長はしませんね？』
gr「…ほう」
少し目を細めて此方を見る彼は
何故かこの状況で優しげな瞳をしており
何処か懐かしむような表情だった
gr「なら、目立たなければええんか？」
『…それなら考えます』
gr「言ったな？言質取ったからな？」
『何故そうまでして私を？』
gr「それは入ってから教えてやろう……取り敢えず、お前が目立たなければ入っていいと言った。俺はそれで十分だ」
一人で納得し、満足している生徒会長
…あぁ…これならキッパリと
『貴方達と関わりたくない』と言えばよかった
今更言ったところで
きっと言いくるめられるだろう
面倒なことになった
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斬(プロフ) - しおりんさん» 続編に行きますのでそこで書かせてもらいまっす！ (2020年3月5日 19時) (
レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！リクエスト…！大歓迎です！良いですね…書かせていただきます！ (2020年3月5日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - リクエストってOKですか???OKだったら泣いてるところを、見られた的なものを書いてほしいです。 (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - Twitter見たゼ!!!ｷﾗｰﾝ(*^-^) (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - アルバートさん» 誰かと一緒にドイツ……いいですねぇ…私もチャンピョン帰りの車で一瞬で読みましたよ！ほんと、もう、tn可愛かった！ (2020年1月28日 6時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他1人 | 作成日時：2019年10月15日 3時
