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無理矢理と言った方が正しいのだが、お医者さんを連れてきて直ぐ、尾形さんと月島さんの傷の具合を診てもらった。
その間に月島さんとお医者さんが何やら会話をしているのだがさっぱりだ。
「何と仰っているんですか？」
「病院の方が機材が揃っていると言っている」
特に尾形さんは清潔な場所で手術をしないといけないらしい。そりゃそうだ、流石に医学に詳しく無い私でも分かる。
けれど鯉登くんが此処でやれと言い出したが、助けたくないのかと言われている。
「分かった、運ぼう」
「おい杉元、いい加減に…」
「尾形には色々聞く事がある。まだ死なせない」
私も杉元くんの意見に賛成なのだが今の杉元くんの表情はとても殺気を浴びていて、食ってかかっていた鯉登くんが口を噤むいだ。
鯉登くんの心配している事に関してはお医者さんは、ロシア軍に通報すればせっかく治療したのが無駄になるから、そんな事はしないと言うので、鯉登くんも渋々だが、納得してくれた様だ。
そうと決まればと、私達は急いで病院に向かった。
病院の外で尾形さんの手術が終わるのを待っているのだが、かなり時間がかかっている。
今の技術がどれ程なのかは分からないけど、苦戦しているのだろうか？
誰も喋らず静かな時間が流れていた時、ガチャリと扉が開いてお医者さんが出てきて何かを伝えた。
「もう直ぐ死ぬって…」
やはり尾形さんの怪我はかなり深刻だった様だ。
もう少し早く手当が出来ていれば助けられたのだろうか…
視界に居たアシリパちゃんが俯いたのが見え、その後ろ姿が余りにも哀愁が帯びていたので、思わずそっと背後から抱きしめた。
「杉元？」
「…なんとか助けられないか頼んでみる」
そう言って杉元くんは一人、病院内に入って行ったのを見て、また脳筋プレイを見せなければ良いのだけどと思った。
次の瞬間、建物内から杉元くんが何かを叫びながら飛び出してきた。どうしたんだろうか？
「アシリパさん！尾形が逃げた！」
「逃げたって…どう言う事！？」
何処か瞳を爛々とさせた杉元くんに聞けば、お医者さんが倒れていて、治療台の上にいる筈の尾形さんの姿が消えていたらしい。
私達は手分けして、まだ近くに居るであろう尾形さんを探し始めた。
あんなに深刻な状態だったのに動けたの！？
もしかして、静かだったのは逃げるタイミングを見計らっていたって事？
そんな事を思いながら辺りを暫く探していると、馬を連れ出している人影が目に入った。
「…尾形さん！」
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カピバラ(プロフ) - なっちゃんさん» コメありがとうございます！ドキドキして頂けたのなら良かったです！もどかしい展開をしていければと思っておりますので、今後とも宜しくお願い致します。 (2023年4月4日 23時) (
レス) id: 6c01959b81 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 女主ちゃんと軍曹の絡み毎回楽しいです。ドキドキキュンします！軍曹なんて言おうとしたの〜><！！ (2023年4月4日 12時) (レス) @page41 id: f79473b3d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カピバラ | 作成日時：2023年2月22日 3時
