▽耳を触るふりをして… ページ4
*
『耳を触るふりをして、キスをしてみた。』
→《サバナクロー寮》
【ジャック・ハウル】
「…お前っ!」
浅黒い肌をかあっと赤く染め上げ、全身の毛を逆立てさせます。監督生がにまにまと微笑めば、ジャックは喉を鳴らして威嚇にも近い唸り声を出しました。
「笑うんじゃねぇ!」
監督生がもう一度しても良いかと尋ねれば、ジャックは目を見開いて叫びます。
「良いわけがねぇだろ!!」
その反応を見てご満悦な監督生がまたしてもにまにまと微笑めば、ジャックはぐっと顔をしかめました。
しかしその時、彼のふさふさな尻尾はメトロノームのように揺れていました。
本人はきっと無自覚です。
【ラギー・ブッチ】
「お盛んッスねぇ……。」
発言からしてみれば"こういうこと"に慣れているような気もしないですが、全くそんなことはありません。
ラギーの顔は、熟れた林檎のように赤くなってしまっています。
監督生がラギー先輩にだけです、だなんて言えば豆鉄砲をくらった鳩のような表情を浮かべ、ぷいっとそっぽを向いてしまいます。
「ほんっと、そういうとこずるい。」
それを見かねた監督が、ずるいのはどっちですかね、と呟き耳を撫でました。
すると、ラギーは耳と尻尾をピンと立て口を尖らせます。
「"そういう"とこ!!」
【レオナ・キングスカラー】
「お前なぁ。」
耳をピクリと震わせ、伏し目がちに監督生を見つめます。
監督がしてやったりという顔をすれば、レオナは目を反らし「あ〜…。」と言葉にならない声を上げます。
その頬はほんのり赤くなっていました。
「せめて、今度からは前もって言え。」
監督生がわかったと返事をしますが、レオナは疑わしい目で監督生を見つまめます。
しかし、それ以上何かを追及したりすることもなく、しばらくしてまた目を反らしてしまいました。
きっと照れ隠しでしょう。
彼のしなやかな尻尾は、ゆったりと揺れていました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
作者です - 更新を心待ちにして下さっていた皆様、本当に申し訳ありません。また更新速度はそこまで早くありませんが、暖かい目で見守って頂けると幸いです。※本当に荒らしではありません。 (8月13日 5時) (
レス) id: 03a01fdee8 (このIDを非表示/違反報告)
作者です - すみません、すっごい期間が空いてしまって申し訳無いのですが、ひょんなことから本作品を更新できなくなってしまいましたので、代わりに『ずるい"私"に愛されて下さい』という作品を投稿しました。少し書き方は変えましたが、大まかな内容は同じです。 (8月13日 5時) (レス) id: 03a01fdee8 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 続き気になる....!!!!! (2022年9月23日 1時) (レス) @page6 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
sayy(プロフ) - …神作品!滅茶苦茶好きです!頑張って下さい! (2022年1月22日 14時) (レス) @page6 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
しろつめ - あれまってごめんなさい違う作者様と間違えてました！！！とんだご失礼をお許しください！！気にしないでください！！！応援してます好きですありがたいです！！！応援してます〜！！！！！ (2022年1月18日 23時) (レス) id: a47367aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：女攻めでしか得られない栄養がある。 | 作成日時：2022年1月10日 16時
