◇屈んでくださいと頼んで… ページ5
*
『屈んでくださいと頼んで、キスをしてみた。』
→《オクタヴィネル寮》
【フロイド・リーチ】
「……んえっ?」
数拍遅れて、先程起こったことを理解します。
目を見開きみるみる赤くなっていく顔の輪郭をそっと指でなぞれば、びくりと微かに肩を揺らし、はっと意識を取り戻しました。
「小エビちゃん、ずっる…。」
笑うわけでもなければ怒ることもなく、フロイドは言葉を紡ぎました。
半開きになった口からは、少ししめった吐息がこぼれています。
監督生が嫌でしたかと聞けば、フロイドは少し目を反らして「小エビちゃんのいじわる。」と呟きました。
【ジェイド・リーチ】
「………。」
口をきゅっとつぐんだまま目を見開き、顔をみるみる紅潮させていきます。
しかしふと我に返り、屈めていた腰を上げて自らの唇を指でなぞりました。
「……どうやら今日は疲れているみたいです。」
先程の出来事を自分の幻覚だと思っているのか、ジェイドはその場を足早に去ろうとしましたが、監督生がその手を掴んで引き止めました。
夢じゃないですと監督生が言えば、彼は監督生の瞳をじっと見つめて「本当、なんですね…。」と呟きました。
そこにはお得意の"困り顔"をした彼は居らず、ただ呆然と顔を赤らめる彼が居ました。
【アズール・アーシェングロット】
「…はぁ!?」
目を見開き、ぼっと顔を赤く染め上げます。
反射的に屈めていた背中を起こしたアズールは、信じられないといった様子で瞬きをぱちぱちと繰り返しました。
「今、あなた何を……!」
監督生がキスですと簡潔に言えば、「知ってます!!」と混乱のあまり逆ギレされます。
「何故、よりにもよって僕なんかに…。」とメガネフレームに手を添えてそう呟いた彼に、監督生が好きだからという理由以外でこんなことはしません、と言えば文字通り茹でダコになってしまいます。
「あなたって人は……!!」
アズールは顔をくしゃっと歪め、そう叫びました。
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作者です - 更新を心待ちにして下さっていた皆様、本当に申し訳ありません。また更新速度はそこまで早くありませんが、暖かい目で見守って頂けると幸いです。※本当に荒らしではありません。 (8月13日 5時) (
レス) id: 03a01fdee8 (このIDを非表示/違反報告)
作者です - すみません、すっごい期間が空いてしまって申し訳無いのですが、ひょんなことから本作品を更新できなくなってしまいましたので、代わりに『ずるい"私"に愛されて下さい』という作品を投稿しました。少し書き方は変えましたが、大まかな内容は同じです。 (8月13日 5時) (レス) id: 03a01fdee8 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 続き気になる....!!!!! (2022年9月23日 1時) (レス) @page6 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
sayy(プロフ) - …神作品!滅茶苦茶好きです!頑張って下さい! (2022年1月22日 14時) (レス) @page6 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
しろつめ - あれまってごめんなさい違う作者様と間違えてました！！！とんだご失礼をお許しください！！気にしないでください！！！応援してます好きですありがたいです！！！応援してます〜！！！！！ (2022年1月18日 23時) (レス) id: a47367aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：女攻めでしか得られない栄養がある。 | 作成日時：2022年1月10日 16時
