Crazy M

twenty ページ25

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一 ｢ なんでお前ら ... 。 ｣


苦虫を噛み潰したような顔で私達を見るのは 、池袋 division の ﾘｰﾀﾞｰ 、山田 一郎 。
左馬刻 の昔の ﾁｰﾑﾒﾝﾊﾞｰ だが 、今はお互い出会い頭に ﾏｲｸ を起動させ暴動を起こす程の犬猿の仲の2人である 。

明らかに客に見せる顔ではない顔で 銃兎 ｻﾝ を睨めつけ 、じっ と黙っている 。


銃 ｢ なんですか ... 、公務員が女子高生と ﾄﾞｰﾅﾂ 食べちゃいけないんですか 。 ｣

一 ｢ 字面最悪じゃねぇか 、それでも警察かよ ... 。 ｣


銃兎 ｻﾝ も明らかに態度が悪くなっている 。
私も 一郎 を 、じっ と見ていると 、


一 ｢ そんなに見られたら擽ってぇよ 、A 。久しぶりだな 。 ｣


少し緊張の解けた顔で私の方を向き言うと 、銃兎 ｻﾝ が少し驚いた顔で尋ねてきた 。


銃 ｢ 彼とお知り合いで？ ｣

一 ｢ 小学生の時 、此奴は池袋に住んでたんすよ 。その時からの仲で 。 ｣

｢ 最近全然連絡とってなかったから 、忘れられてるもんだと思ってた 。 ｣


忘れねぇよ 。と笑いながら応え 、ﾚｼﾞを打ち始める 。


銃 ｢ 左馬刻 に見つかったら ﾔﾊﾞｲ ぞ 。こんなところで何してんだ 。 ｣

一 ｢ 萬屋山田のお仕事っすよ 。高校の時の ﾀﾞﾁ が風邪で休んだんで 、その ﾍﾙﾌﾟで 。 ｣

銃 ｢ 見つかったら大変なのは 、貴方がよく知ってるはずでしょう 。見つからないように 、心掛けてくださいね 。 ｣


自分の仕事が増えるのが嫌なのだろう 。
はぁぁ 、と盛大に溜息を吐く 。

会計を済ませている間 、合歓 ちゃんが彼は誰なのか聞かれたので大雑把に応えると 、あの人が 一郎 ｻﾝ かぁ 。と納得した顔で頷いていた 。
多分 、家でも愚痴っているのだろう 。


一 ｢ ご心配には及びませんよ 。もうそろそろ別の仕事があるんで 、そろそろ帰りますし 。 ｣

銃 ｢ ... そうか 。ならいいが 。 ｣


目を細め少し安心したように頷き 、私達の方を振り返って 、行きましょうか 。と声を掛ける 。
ありがとうございました - 。と笑顔の 一郎 に手を振り 銃兎 ｻﾝ の後に続く 。


合 ｢ ｵｯﾄﾞｱｲ 尊い ... 。 ｣

銃 ｢ それ絶対 左馬刻 の前で言わないで下さいね ... 。 ｣


疲れた顔で ﾄﾚｰ を運び席に戻る 。
左馬刻 と 理鶯 ｻﾝ は 、まだ戻ってきていないようだったので 、3人で先に食べ始める 。



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