男だけ美醜逆転？いや、私レズビアンなんで問題ないです。

恋　 ページ22

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「私も御影くん(が女の子だったら)好きだよ」



今度こそ固まった玲王に、Aの潤んだ瞳がぱちぱちと瞬く。その度に睫毛がふわふわ動いて、まるで星屑でも散らしているかのようにキラキラ輝いていた。


「御影くん？」


甘い声が耳朶を打つ。Aの心配げな顔も、目の端で微かに見える凪の羨ましげな顔も今は見えなくて。


──もはや、認めるしかなかった。


玲王は、この優しく可憐な少女に恋をしたということを。




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───そして蚊帳の外に置かれた凪は呆然としながら真っ赤になった玲王と慌てるAを見つめていた。


「え……俺とあんな少女漫画ワールド展開しててレオに行くの……？」


その目はちょっぴり仄暗い色を灯しており、凪は、今まで感じたことすらない感情が胸中で渦巻くのを確かに感じていたのだった。







次いで、Aは目の前で顔を真っ赤にする御影玲王を見つめて思う。


「(髪はサラサラだし、顔は良いし……うん、ホントに“女の子だったら”好きになってたよね)」


まあ、そんなことはあるわけないので、内心そんなことを思いつつもAは素知らぬ顔で玲王の心配をするのであった。



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