クッキー ページ14
︎
「はい、これ！さっき仕事を手伝ってくれたお礼！……い、一応クッキーなんだけど……」
女の子の手作りスイーツ！！！？！！！
ヒュゴッッと誰かが息を呑んだ。いや、全員だったかもしれない。
この顔面で生まれてからというもの、一度たりとて貰ったことはない、憧れの手作りスイーツ……！
バッとAを見て、そしてクッキーを見て。
数拍おいてその事実を咀嚼した男達は、一斉に歓声を上げた。
「あ、ありがとう、胡桃沢さん！！」
「じょ、女子の手作りなんて、俺貰ったことねーぞ！」
「うっまそー！」
そんな反応にAは一瞬驚愕したように固まり、しかし、その後照れたように顔を真っ赤にして笑った。
その反応にエッ、可愛い…ときゅんとする男達。末期であった。
1番手近なところにいたからか、はい、と渡された紙袋を持ち、潔はでれっと頰を緩める。
「お、おお……！」
思わず感嘆の声が漏れた。手から感じる温度と質量、そして鼻をくすぐる香り。これが女子の作ったものか……と、潔は人生初の体験に目頭が熱くなる。
クッキーに感動している潔を見て、Aは焦ったようにワタワタと手を動かす。
「そ、そんなに期待しないでね！？ホント、ただの趣味みたいなものだから、お店みたいな味は無理だし……！」
「えっ、いやいや、胡桃沢さんが作ってくれたってことがもうご褒美みたいなもんだから！」
「ふぇっ！？」
ギョッと目を剥くAと、焦って変なことを口走った潔。数拍置いてから目を合わせ、プッと2人同時に吹き出した。
そしてその瞬間に潔に突き刺さる殺気。
勿論、同じZメンバーの『オメェ1人だけ少女漫画みたいなことやってんじゃねぇよ』の視線である。
それに少々冷や汗を流しつつ、潔は慌てて口を開いて話を変えた。
「……そ、それにしても、普段からあんな量の仕事をやってるの？他に従業員の人とかは……」
潔達が手伝ってようやく終わったほどの雑務を思い出し、思わず疑問が浮かぶ。それを聞いたAは苦笑を浮かべ、頰を掻いた。
「えーっと、まあちょっとキツいかなぁ……でもその分ちゃんとお給料は貰ってるし、みんなの役に立ててるなら全然平気だよ！」
「天使か？？？」
思わずポロッと口から言葉がこぼれ落ちた。Aのあまりの健気さに目頭が熱くなる。潔が部屋を見回せば、その可愛さに國神やら蜂楽やらが瀕死の状態で倒れていた。
蜂楽などは前に幻覚すら見ていたから重症である。
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まったり団子 - ｳｯｳｯ･･･最高だ･･･特に糸師兄弟が揃いも揃って盛大に勘違いしてるのが･･･これからも読ませてください！お願いします！ (2月24日 20時) (
レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 結葉さん» ありがとうございますーー！🥹これからも応援してくれたら嬉しいです (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あいらさん» 返信遅れて申し訳ないです😭冴はもうすぐ出てきたますので、是非お待ち下さい！ (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 更新待ってます”！！！！！！！！ (10月12日 10時) (レス) @page31 id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - このお話が大好きです！早くカイザーやネス、冴に会ってメロメロにしてほしいです！ (10月12日 5時) (レス) @page32 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき | 作成日時：2023年1月29日 21時
