夕暮れの来客 ページ31
その後は、主な治療方法や入院生活を送る際の注意点、その他色々な説明などを聞いて寂雷さんとの話は終了。
寂「これで私からの話は終わりです。病院の中は消灯時間以外は基本出入り自由だから、もし何か聞きたいことなどがあったら気軽にここまで来てくれると嬉しいな。」
「はい、分かりました。」
寂「それではまた、明日の検診の時間に来るね。」
「ありがとうございました。」
さて、こっからは私の自由時間。幸い食事制限なども設けられていないし、売店にでも寄って何か買ってこようかな…
そう思い歩こうとベッドから起き上がった瞬間―
左「おーい邪魔するぞ」
「うぇっ!!?左馬刻さん!!?アイタッッ!」
やべぇ腰やったかも…
左「ハッ、今朝までやられても大丈夫とかほざいてたくせに、ざまぁねーなw」
「う、煩いな…」
左「まあ今は黙っておねんねしてろやw」
全く、また変なのがきた…私これから売店行くつもりだったんですけど…!
「…で、ここに何しに来たんですか。」
左「乱数の奴がお前のこと心配だってうるせぇから買い出し行ってきてたんだよ。ほら」
そう言って左馬刻さんは手にぶら下げていた大きい袋をドン、と目の前にあるテーブルに置いた。
中身を見てみると、お菓子やジュースなどの手軽に食べれるものや、スマホの充電器や洗顔グッズなどの実用品などまで、入院生活を快適に過ごすためのものが沢山詰め込まれていた。
私、こんなにも人に優しくされたことってあったっけ…
左「乱数以外にも買い出しに付き添っていたやつは居たがよ、今日はもう顔出せねぇって…何泣いてんだよ」
「…あ、いや、有難いなって…働いててここまでしてもらったこと無かったから…余計身に染みて…」
左「ったく、ガキなのかババァなのかはっきりしねぇヤツだなw」
「ひっどい!私もう22なのに!」
この後左馬刻さんは消灯時間間際まで一緒に話をしてくれた。
最初会った時は怖かったけど、歳が近いせいかなんかもう慣れちゃったわ←
そして、帰ろうとした直後の出来事であった。
「…左馬刻さん。」
左「あ?」
「…本当に、ありがとうございました。」
左「…何だよ急に改まりやがって」
「…いや、だってこんな奴に色々してくれたので…」
左「…その言葉は、俺に言うことじゃねぇ。」
…まただ。銃兎さんの時もそうだった。一体どう言うことなのだろうか…
左「…んじゃまた来るわ」
そう一言残し左馬刻さんは病室を出ていった。
70人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブドウ紙パック(プロフ) - amroさん» コメントとご指摘ありがとうございます!理鶯さん推しにそう言って貰えてとても嬉しいです! (2020年5月11日 11時) (レス) id: 297b771243 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 初めましてコメント失礼致します。理鶯推しなのでタイトルに釣られて読んでいたら面白くて一気見してしまいました。描写が分かりやすいため読みやすかったです!更新楽しみにしています!(30pの左馬刻の名字が青棺になってました)応援しています! (2020年5月11日 2時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ紙パック(プロフ) - 黒髪さん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2020年5月7日 16時) (レス) id: 297b771243 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - この作品とても好きです……更新頑張ってください! (2020年5月7日 16時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ紙パック(プロフ) - ハマにハマるさん» ありがとうございます!コロナに負けぬよう頑張って行きましょう! (2020年5月6日 0時) (レス) id: 297b771243 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ブドウ紙パック | 作成日時:2020年4月23日 23時