シンジュクから ページ30
寂｢それではこれからAさんについての話をしていくんだけど…清水さん、席を外してくれないかな。｣
看｢はい、分かりました。｣
そう言って看護師さん…清水さんは病室から出ていった。
寂｢…さてと、これでやっと二人きりで話ができるね。｣
｢えっと…よろしくお願いします｣
どうして看護師さんを付けずに話をするんだろう…まさか私に何かヤバいことでも教えようとしてんのかな…
寂｢ということで、改めて自己紹介させて頂くよ。私は神宮寺寂雷。普段はシンジュクの方の病院に務めているんだけど、今回は知り合いの頼みがあってこちらの方に来たんだ。｣
なるほど…わざわざシンジュクの方から…そしてその知り合いってもしかして…
｢あの、失礼な事お聞きしますが、そのお知り合いの方って…｣
寂｢Aさんは察しがいいね。飴村君や碧棺君の事だよ。｣
｢やっぱり…｣
まさかシンジュクからも知り合いの人がいるとは…
寂｢まあ、その2人とは以前ラップチームを組んでいた仲ではあるから知り合い、というには流石によそよそしすぎるかもね。｣
｢え？そうだったんですか？ていうことは普通に仲間なんじゃないんですか？｣
寂｢以前ならそう名乗れる関係ではあったんだけどね。今は訳あってそれぞれ孤立したような状態になっているんだ｣
そう言って悲しそうに微笑む寂雷さん。なんか本当に失礼な事聞いちゃったな…
寂｢少し話し込んでしまったね。それでは説明をしようか。｣
寂｢まず、君が意識を失ってしまった原因は、爆風に煽られて全身を強打してしまったことの他に、僅かではあったがテロで使われていた違法マイクによるものだったことが判明したんだ。｣
なるほど…ただ火事に巻き込まれただけじゃなかったんだ。
寂｢その違法マイクがちょっと厄介でね。大抵のマイクは速攻でその効果を発揮するのだけど、今回使用されていたものは妙なことに遅延性のものだったんだ。マイクによるリリックを聞いた後、体の動きが鈍くなるのを感じなかったかい？｣
｢確かに、走ってた時に段々と動けなくなっていたような感覚が…｣
あれは疲労じゃなくてマイクの仕業だったんだ…
寂｢そして今も、微力ながらもAさんの身体にはその効果が残っているんだ。もう洗脳されることは無いのだけれど、君にはそれ専用の治療を受けてもらう必要がある。大丈夫。治療と言っても短期間で終わるものだからね。すぐこの病院からも出られるよ。｣
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ブドウ紙パック(プロフ) - amroさん» コメントとご指摘ありがとうございます！理鶯さん推しにそう言って貰えてとても嬉しいです！ (2020年5月11日 11時) (
レス) id: 297b771243 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 初めましてコメント失礼致します。理鶯推しなのでタイトルに釣られて読んでいたら面白くて一気見してしまいました。描写が分かりやすいため読みやすかったです！更新楽しみにしています！（30pの左馬刻の名字が青棺になってました）応援しています！ (2020年5月11日 2時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ紙パック(プロフ) - 黒髪さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2020年5月7日 16時) (レス) id: 297b771243 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - この作品とても好きです……更新頑張ってください！ (2020年5月7日 16時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ紙パック(プロフ) - ハマにハマるさん» ありがとうございます！コロナに負けぬよう頑張って行きましょう！ (2020年5月6日 0時) (レス) id: 297b771243 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブドウ紙パック | 作成日時：2020年4月23日 23時
