茨の姫（？）は眠らない

寮分け ページ4

「汝の魂の形は…」


闇の鏡が呆れた様に言う。

そうだ、鏡さんの存在忘れかけてた。


(ディアソムニアディアソムニア)


「……」 『……』


『あれ？』


えっこれって分からないとか言われるパターンかなぁ？

だったら…


「分かr『えっディアソムニアですよね？」


鏡の喋る声に被せて言う。


「は？」


案の定鏡さんは唖然としてる。

でもボクは何としてもディアソムニア寮に入るんだ！


『ディアソムニア寮ですよね？？』


そう言うと同時に、抑えていた魔力を発動させる。


「なっ」


鏡さんは一瞬驚いた表情になると、この魔力の強さだったら…とか呟いてる。

もしかしたら…？


「仕方ない。A、汝の寮はディアソムニアだ。」


『やった〜！！ありがとうございます鏡様！これから毎晩磨きに来ます！あ、やっぱそれはムリかもです〜！』


マジカルペンを受け取り、ディアソムニアの寮生が並んでいる所へ弾む足取りで歩いて行く。

このマジカルペン、デコりたい心を刺激する様なデザインになってるなぁ。

後で色々弄ってみようっと。


『やっとマレウス様に会える！！って、マレウス様？マレウス様は何処っ！？』


ディアソムニア生が並んでいる所の、寮長が居るはずの場所には、誰も居なかった。

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