【銀魂】鬼の悲劇はくり返される

鬼が二十匹 ページ23

A side


A｢高杉さん、この後ろについてる袋はなんですか？｣

高杉｢袋…？｣


ふーどと言うらしいです。
人間はいろんな言葉を伸ばしますね。

“すーぱー”とか“ぱーかー”とか“ふーど”とか。



ふーどとは頭に被るものらしいです。

高杉さんが被せてくれました。



おお！角が隠せますね！！

高杉さん！いろんな意味ですごいです！！



A｢ありがとうございます！｣


夏に長袖は蒸し暑かったけど嬉しくて脱ぎたくありませんでした。



A｢うらやましいです…！山もこれくらい輝いてたらいいのに…｣

高杉｢……………｣





いーですね人間は。

文化というんですかね？


発展してます。




鬼の世界はまだまだ古いんです。

争いばっかりですし。



だから私は人間に憧れるんです。






きっと高杉さんは、私の正体が鬼だと分かったら離れてしまうんでしょうね。


A｢高杉さん…｣

高杉｢あ？｣



高杉さんだけではなく、ここにいる全員が私に怯えるんでしょうね…


少しだけ、

私の正体がばれてしまう直前まで、


A｢一緒にいることを許してくれますか？｣

高杉｢………好きにすればいいだろ。｣

A｢……そうですね！好きにします！｣



ふーどを少し深く被って、
いろんなお店を廻りました。


これからはこの服着て山を下りましょうかね…

角が簡単に隠せますし。









銀時｢……………ったく……あのアホ…｣

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