各主将および選手に狙われるのは烏野マネージャー 4

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〜大地〜



Aは小さい



小さいんだが……



こじんまりとしてるのは気のせいか？



体育館がシンと静まり返った



監督やコーチを含めた全員の視線が一点に集中している



赤葦｢これが幻の小さいA｣


夜久｢目をパチパチさせて可愛いな｣


さすがに試合を中断して、デカい連中でAを囲んだ


街中なら瞬時に逮捕されてる





にしても変だな



あのガムを食べてないのに、なんで小さくなったんだ？



大地｢Aー。そこは危ないから避難しような｣


軽くなったAを抱き上げると



｢ふえ………ｸﾞｽ……やーーー！！！｣


思いきりギャン泣きされた


鼓膜が破れそう


黒尾｢澤村くーん。嫌われてんじゃないの？｣


木兎｢俺が高い高いしてやる｣


｢やぁー！！！にぃにーー！！！｣


俺が嫌がられている時点で、他の奴も泣かれて当然だろ



このままだと落としそうで、一度降ろすと体育館入り口まで走り、グズりながら扉の陰に隠れた


菅原｢まぁ……なんつーか……人見知り発動中だな｣


こうなったら俺にはもう手に負えない



諦めて時雨さんにテレビ電話をかけると、声に反応したのかトコトコと出てきた



選手『(天使かよ……っ////)』



｢にぃに｣


時雨《えーー……なんで小さいの？》


驚くこもとせず、瞬時に現状を受け入れた


え、待って


柔軟性ありすぎじゃないか？


Aが縮むのは日常茶飯事なのか


時雨さんに会えて嬉しいのか、壊す勢いで画面をペシペシと叩く


大地｢A。落ち着けって｣


｢(º ﾛ º*)｣


これはどういう意味(表情)なんだろう



俺の携帯を持ってまた逃げた




猫又｢んん！皆、彼女が心配なのは分かるが、今は合宿中であることを忘れないように｣


リエーフ｢Aちゃん！すぐに試合終わらせるからね！｣


研磨｢終わったら次があるけどね｣


試合のローテーションがあるから、夜までAをかまってあげられない



本人はそれでも良さそうだが


見知らぬ人間より大好きな兄だよな



あれ壊れないよな

壊さないよな？


子供の力はたかが知れてるけど、加減が出来ないのも事実


画面を叩きすぎると通話は切れて真っ黒な画面に戻る



泣くのを我慢して(出来てないけど)、必死に訴えてこられるとプレーを中断してしまう


大地｢A。これはここに置いておこうな？｣


床に立てかけて何枚にも重ねたタオルの上にAを寝かせた


これなら切れることはないはず

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