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白
「──素敵!すっごく綺麗!」
……へ、と間抜けた声が出た。
白だって、境界線では奇異の目で見られるからずっと隠してきた互い違いの目を。なんのためらいもなく褒めてくれた?
「カラコン取れちゃったの?目は痛くない、大丈夫?」
「あ、いえ、大丈夫です、けど……」
天界ですらそっと避けられた右目を、受け入れてもらえた。その事実が浸透するのに少し時間がかかる。
「……ありがとうございます」
涙が出そうになるけど、それはきっと彼女を困惑させてしまうから。
白もう一度笑顔を見せる。服を着替えたからかな、心がすっと軽くなった気がする。寒い日に暖かいココアを飲み込んだような感情が広がった。
白
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作者名:しぇるふぃあ。×ルンピカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shelpla/
作成日時:2020年3月27日 18時