306話 父さん ページ11
ヒロトの言葉にﾊｯとする。
ヒロト「勿論…本当の父さんじゃない事は分かってる……ヒロトって名前が、ずっと前に死んだ父さんの本当の息子だって事も」
春香「ｯ!!」
ヒロトは父さんに向き直り、そして俯いた。
ヒロト「それでも構わなかった!!父さんが…俺に本当のヒロトを重ね合わせるだけでも…!!」
ヒロトは少し微笑み、昔の姿を想像する。
ヒロト「父さんが施設に来る日が楽しみでしょうがなかった。
父さんの喜ぶ顔を見てるだけで…嬉しかった」
少しずつ、僕の脳裏にも昔の父さんが出て来た。
姉さんと僕を、受け入れてくれた父さん。
勉強を教え、褒めてくれた父さん。
お姉ちゃんに…ネックレスをくれた父さん。
ヒロト「たとえ存在を否定されようとも…俺達をもう必要としなくなったとしても……
それでも…父さんは、俺にはたった一人の父さんなんだ!!」
吉良「ヒロト…お前はそこまで私を……」
父さんは、ヒロトの事を真っ直ぐに見つめ返す。
吉良「私は間違っていた。私にはもう、お前に父さんと呼んでもらえる資格などない…」
春香「!」
父さんは、ボールを僕達に転がす。
そして、ヒロトの前に立って両手を広げた。
吉良「さあ打て!!私に向かって打てウルビダ、春香!!」
ヒロト「父さん…!!」
吉良「こんな事で、許してもらおうとなんて思っていない!!だが少しでもお前達の気が収まるのなら…」
春香「ｯ」
僕は父さんを見つめる。
吉良「さあ打て!!!」
ウ・東「「……ｯうおおおおお!!!」」
円堂「ウルビダ!!春香!!!」
僕達は大きく足を振り上げた。
しかし、ヒロトの言葉を聞いて、父さんの表情を見て、心は揺らぐ。
…僕に、そんな事が出来ると思っているの？
僕達は、打つ寸前で膝をつき、地面に崩れ落ちる。
春香「打てない…打てるわけｯない……!!」
ウルビダ「だって…だって貴方は……ｯ!!」
ウ・東「「私／僕にとっても大切な父さんなんだぁｯ!!(泣)」」
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杳覇(プロフ) - ルルさん» ルル様！コメントありがとうございます！！ですよね笑書きながら気付きました笑 そうですね笑笑初めて知った時驚きました笑笑 (2020年5月3日 18時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 凄く面白かったです！シューティングスター、確かにプリキ〇ア5ですよね。私もアニメ見てて思いました。中の人的にはアフロディなんですけどね(汗) (2020年5月3日 18時) (レス) id: cb30074ec5 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - ゆかりんさん» 今作品は夢小説ですので、なっちゃんは円堂君と結婚しません！！ごめんなさい原作！！ (2019年9月29日 9時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - ゆかりんさん» ありがとうございます！はわあ嬉しいですっ！！ありがとうございます(泣) (2019年9月29日 9時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん - おおおおお！如月ちゃん円堂と付き合った！？え！？夏未ちゃん達どーなんですか！？ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 0151a74e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年4月12日 17時
