4話 白翼と雷雲 ページ6
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『──フットボールフロンティア決勝トーナメント、第三試合！ 雷門中対白鷺学園の試合が、今始まろうとしています！！』
数日後、その日はやってきた。
この試合に相応しい碧落一洗の青空に、一羽の白鷺が舞っている。
『逆転に次ぐ逆転で次々と奇跡を起こし、昨年優勝の名に恥じない試合を繰り広げてきた雷門と、圧倒的得失点差とそれに孕まれた天空の巫女の力で勝ち進んできた白鷺！！ 空を制するのは果たして、稲光か、それとも白い翼かー！？』
角間王将が熱のこもった実況を繰り広げ、スタジアムの熱気はまだ試合も始まっていないのに留まり知らずだった。
悠々と泳ぐその翼を、霹靂が焼き落とそうと狙い定める。
「これより、雷門中対白鷺学園の試合を始める！」
審判の合図で礼をして、目の前の選手と握手を交わす。
キャプテンはキャプテン同士。東雲と道成は、あくまでにこやかに手を握り合った。
「よろしく、雷門イレブン。あの星章や帝国を倒してきたんだってね。胸を借りる気持ちで戦わせて貰うよ」
サラサラと述べられた称賛の言葉に、道成は思わず笑む。
何か言わなければと思う前に、気付けば言葉は口をついて出ていた。
「そっちこそ、女子チームなのにあれだけ圧勝するだなんて、すごいじゃないか。試合できるのを楽しみにしていた」
「……はは」
道成の顔が一瞬にして青ざめた。
東雲は笑顔のまま手を離し、「ありがとう」と一言返して踵を返す。
握られた手をじっと見下ろしていた道成は、剛陣に名前を呼ばれるまで、ぴくりとも動かなかった。
「道成！」
「！」
「どうしたんだよ〜！ 向こうのキャプテンに惚れたか？」
うりうり〜、と肘で脇を小突いてくる彼を、固まった表情のまま見た。
その顔に、剛陣もふざけるのを止める。まるで幽霊でも見たような顔をしていたのだ。
「……手、握り潰されるかと思った」
「え？」
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杳覇(プロフ) - パティあすさん» わ〜いありがとう💓 読んでいただけて至福の極み……！！ 更新停止していた作品とかも少しずつ動かしていきます👍 長い間応援ありがとう！！ (2022年1月13日 20時) (
レス) id: 72dc0f7804 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白目黒口さん» ありがとう〜！！ 小生意気で自信家で上から目線、そんなところは両親が優しく姉が生きてて甘やかしてくれたからこそ生まれたものなので、可愛いって言ってもらえてマジで飛び跳ねそうありがとね…！！ ふふ、二人の行く末はしろくろにお任せします☺️ (2022年1月13日 20時) (レス) id: 72dc0f7804 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 完結おめでとう🎉 東雲ちゃんをまた見れて良かったです！素敵な作品をありがとうございました！長い間お疲れ様です。これからも他の作品で楽しませてもらおうと思います！無理せず頑張ってね！ (2022年1月13日 19時) (レス) @page45 id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
白目黒口(プロフ) - 完結！！おめでとうございますー！！！雷門に入らなかった事によりどこか高嶺の花感のある東雲ちゃんも可愛かったです！こっちの二人もいつか結ばれるといいなぁ (2022年1月13日 19時) (レス) @page45 id: c29c1a0e83 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 星熊さん» ありがとう……！！ 少しの間ですがまたお付き合いくださいm(_ _)m！ 更新頑張るねー！！ (2021年9月8日 19時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2021年9月7日 11時
