運命208＃ 特訓 ページ40
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「音無さん、Aさんたち知らない？」
空が橙色に溶け始める頃、木野は同じ雷門マネージャーの音無に声をかけた。
ドリンクを籠に提げた彼女が額の汗を拭いながら答える。
「Aちゃんと虎丸君なら、新必殺技を作るんだーって河川敷で自主練してますよ！ 終了時刻までには帰ってくるように言ってあるので、そろそろ……あっ、来ました！」
「！」
木野と音無の顔色が変わる。
河川敷から帰ってきたAたちは、肩を組み、互いを支えるようにしていた。
それもそのはず、全身擦り傷だらけで、明らかに疲弊していたからだ。
二人に気づいたAが片手をあげる。
「おう、音無。ワリィけど、虎丸のこと手当てしてやってくんない？」
「俺よりAを先にお願いします！ こいつのほうが、たくさん
「いいっての、あたしはちょっと前に闘牛と戦って慣れたんだ」
絶句していた音無が、慌てて救急箱を取りに行った。
「どうしたの！？ こんなボロボロになって……」
「ちょっと特訓してただけだっての」
「どんな特訓したら一日でこうなるの」
そう言いつつ、木野は一年前の円堂たちを思い出した。
イナビカリ修練場で特訓したみんなも、初めはこんなだったな……。
どんな練習かは二人とも頑なに話そうとしなかった。消毒液や湿布や包帯を両手に、音無が戻ってくる。
「虎丸君、ここ座れる？」
「はいっ。あの、俺本当に大したことないんで……いつっ！」
ベンチに座った宇都宮の膝に消毒液を染み込ませた脱脂綿を当てると、ビクッと体が跳ねた。
「無理しちゃダメよ。怪我して試合に出られなくなったら、元も子もないんだからね？」
「は、はい……」
肩を竦めた宇都宮と目が合い、Aも肩を竦めて返した。
そんなAを見ていた木野は、突然その場を離れると、大きく息を吸い込む。
「神門さーん！」
「！？」
「Aさんの手当て、頼んでいーい？」
「なっ、なんで神門に言うんだよ！？」
縋るように木野の服の裾を掴むと、木野は顔を顰めながら振り向いた。
「心配かけたくないのなら、そんな怪我だらけになるような無茶しないこと！ 神門さんに、怒られておいで」
「ちぇっ……」
駆け寄ってきた神門がAの姿を見て小さな悲鳴を上げる。
ふいっと目を逸らし知らぬふりをするAの手を引いて、保健室へと向かった。
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう！！！ ああああ感動してくれた！？ うっ、嬉しい……！！ 頑張ります！ ありがとね！！ (2021年8月13日 11時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白目黒口さん» しろくろありがとうーー！！ ひえ嬉しいです\(//Д//)/ 毎秒更新ww できるだけいっぱい頑張ります！！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 続編！！！待ってました！！！前章の最後の蓮水ちゃんとユリカちゃんのところでうわあああああ(語彙力)ってなりましためっちゃ面白い。更新頑張ってね！応援してます！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 2aa92eadb7 (このIDを非表示/違反報告)
白目黒口(プロフ) - ああああ続編ッ！おめでとう(=´∀｀) 出だしから最高です！！ 無茶しない程度で毎秒更新()頑張ってください！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: c29c1a0e83 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» さすあお！！ ありがとう！！ そうですね、イチャイチャさせますよとことん(( むしろここからもまだ本番感もあるというか、れんの成長に関わる部分になってくるので、気長にお付き合い頂ければなと思います！！ がんばるねー！！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2021年8月13日 10時
