運命126＃ 思い出した ページ2
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ボルゴグラード・ヴォルガ・ドン運河スタジアム。
日本はこの地で、準決勝の相手・イタリアと対戦する。
「はぁ……」
着替えを一足先に終えたAは、男子更衣室の扉が開くまでその前でしゃがみ込んで待っていた。足裏からふくらはぎにかけてのストレッチも兼ねて、だ。
どうも胸騒ぎがする。イリーナ直属のチームだというのだから嫌な予感は当然だが、それとはまた違う、禍々しいような気配を感じた。
「……トイレ行ってこよ」
背筋がゾクッとして、Aは思わず呟き立ち上がった。時間はまだある。多少ぶらついても問題はないだろう。
スタジアムの奥へと入り、トイレを探す。
大抵のスタジアムは構造が似ているから、何度か経験してきたAはもう迷うことはなくなった。
それでも、用を済ませると思い出す。
あん時はスペイン代表の……何つったっけ。
思い出すと言ったそばから忘れてしまったAが必死になって思い出そうとしていると、トンと肩がぶつかった。
「あ、悪い。……！」
あ。
思い出した、ルーサーだ。
それと、もう一つ思い出したことがある。
ルーサーの記憶よりずっと古い、昔の友だちの……家族の名前。
彼を見て、Aは思わず呟いた。
「ペトロニオ……」
「……」
Aは彼を知っていた。
彼もまたAを知っていた。
彼の名はペトロニオ・パッティ。メイビスの部屋の一番端にいた少年だった。
「お前……まさか、ガーディアンズオブクイーンにいるのか！？」
肩を掴むAを、ペトロニオは静かな目で見つめて「そうだ」と返した。
Aはその言葉に唇を噛み、質問を続ける。
「……他に、メイビスからのメンバーは」
「五人いる。メンバーの名前は、自分の目で確かめろ」
「……っお前、メイビスが何のための組織だったか知ってんのか！？」
「ああ。それを知った上でイリーナ様に……ママン・レーヌに従っている」
「！」
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ああああ初見朧ーー！！ ありがとう！！ ああー嬉しいです(T ^ T) トロイメライ発動シーンは私も特にお気に入り箇所なので……！！ 更新頑張ります！ ありがとう！！ (2021年7月9日 20時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅くなってごめん！続編おめでとう！蓮水ちゃんが初めてトロイメライをやった時最高潮に心が盛り上がってました！更新楽しみにしてます！頑張ってね！ (2021年7月9日 20時) (レス) id: 2aa92eadb7 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白目黒口さん» しろくろありがとうーー！！ 一応ちゃんと考えてあります……！！ というかまたシュートのとこからの引用になっちゃうんだけど(汗) ありがとねー！ 更新頑張ります！！ (2021年7月4日 18時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
白目黒口(プロフ) - 続編おめでとうー！(本当にあるのかは置いておいて)トロイメライ の仕組みがどうなってるのか不思議っす……！更新頑張ってください！！！！！ (2021年7月4日 17時) (レス) id: c29c1a0e83 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» はっっっや！！？ 蒼乃ありがとう……！！ トロイメライ、れん作者共々めちゃめちゃ頑張ってたので盛り上がって貰えて嬉しいです！！ そこね、とにかくれんの成長が書きたかったんだ……！ 伝わってて良かった……！！ 更新頑張りますっ！！ (2021年7月4日 17時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2021年7月4日 17時
