祝！第370話 英雄達 ページ7
という訳で、この話は一旦終了。
練習が再開した。
とりあえず私は、守に向かって打つことでシュートの性能を高めると同時に、守のレベルアップを図るシュート練習に入る。
士郎や修也も加わって、三人で連続してボールを蹴った。
『やるじゃない！打てば打つほど、ボールに対する反応が良くなってるわね』
至近距離から回転をかけて打ったうえ、狙った先はコーナーギリギリと取りづらいコースだったのにもかかわらず、守は完全に弾いてくれた。
思わず声を上げる。流石は守ね。
「ああ。決勝トーナメントに出られるという気持ちが、今まで以上の力を引き出しているのかも知れないな」
私に答えて、修也が言った。
なるほどね。特に、守は一哉達の思いを一番に背負ってるみたいだし。
私も……総帥に恥じないプレーをしなくちゃ。
と、士郎のシュートを眺めていた時だった。
『！』
その人物の訪れに、一番に気付いたわ。
パッと振り返った私に、何事かと視線を送ってくるみんな。
その目が私の視線の先を辿って……笑顔になった。
「フィディオ！」
「守！A！」
グラウンドを囲う柵の、開け放たれた入り口。
フィディオが微笑んで立っていた。
「なんだよ突然！そうだ、一緒に練習しないかー？」
「いいね！ボールをくれ！」
『……え』
フィディオがそういうと同時に、複数の足音が近付いて来ているのが分かって目を見開く。
守が反対ゴール以上に離れたフィディオの元までボールを上げると、フィディオはふわりと飛躍して空中でボールをトラップし、
……背後に向かってパスを出した。
「「！」」
それを受け取る褐色の巨体。
「テレス！」
さらにそれは、私から見て右サイドへ振られる。
ボールの先にはマーク、そこからいつのまにかグラウンド中央に来ていたディランへ。
「マーク！ディランも！」
「行くゼ！」
ディランのパスを受け、シュート体勢に入るのは、
「エクスカリバー!!!!」
「エドガーまで……！よぉし…！
イジゲン・ザ・ハンド改!!!!」
最強ポジションから放たれたエクスカリバーも、守は難なく弾いた。
「見事だ」
打った直後の跪いた姿勢のまま、エドガーは囁いた。
本戦で戦った数々のチームの英雄達が、今、このグラウンドに集結していた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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杳覇(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年6月7日 19時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - フォローさせていただきました！名前が違いますが、よろしくお願いします！ (2020年6月7日 19時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 水の犬。さん» 水の犬。様！コメントありがとうございます！ひえええ嬉しいです(//∇//)最近あまり更新できず申し訳ありません……。頑張ります！！ (2020年6月5日 6時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - こんばんは。個人的になんですが香覇さんの書くお話、文章すごく素敵で好きです(｡・・｡)更新、香覇さんのペースで無理しない程度に頑張ってください！夜分遅くに失礼しました (2020年6月5日 0時) (レス) id: 88a373f457 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» 蒼乃ーー！！！そうなんです！！二年前の今日、黒翼の夜叉姫が始まったんスよ…！！ありがとおおお！！美麻ちゃんも大変喜んでおります！！更新頑張るよん♪( ´▽｀) 今回は何も考えずにぶっつけ本番だったけど、不動クンのイケメンパワーで乗り切った(( (2020年5月22日 16時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2020年4月24日 17時
