第402話 裏の顔 ページ41
「A！頼むぞ！」
『ええ！』
USBメモリを差し込んで、メインコンピュータを操作する。
扉にドンドンと体当たりの音。ガルシルドの手下達ね。守と雷電が押さえてくれてるけど、出来る限り早く進めるのが賢明。
カタカタとキーボードを叩き、画面に表示された青色のバーが、百%を示した。
『終わったわ！』
「よし！もう良いぞ！」
二人が扉から手を離すと、手下達が転がり込んできた。
その隙に逃げ出す。私の手中には、ガルシルドの悪事の証拠がある。
追いかけて来た黒服を雷電が「スーパーしこふみ」で小川に落とし、私達は宿舎へと逃げ帰った。
監督に事情を話し、みんなをミーティングルームに集めて、ノートパソコンを操作する。
やがて、スクリーンに盗んで来たデータが表示された。
それを見て、ハッと目を見開く。
『これは……！』
「まさか……響木さん」
私に次いで、監督が声を上げた。
響木さんも、腕を組んで低く唸る。
「どうやらとんでもないデータを持って来てしまったみたいだな」
「とんでもないデータ？」
『……ここにあるのは、ガルシルドが世界征服を目論んでいる証拠よ』
「「世界征服！？」」
ガルシルドは、世界に幾つもの油田を持つ、オイルカンパニー社の社長でもある。
膨大なる力を持つ原油の殆どを占めるガルシルドは、世界に強い影響力を持っていた。
今回のデータは、その油田に関するものだった。
データによれば、近年、原油量の水位が大幅に減少している。油田が枯れかけていたの。
それに比べ、ガルシルドの最近買収した軍事関係企業の兵器の製造数は、5倍以上になっている。
これらが示す事実。それは、
ガルシルドが戦争を起こさせようとしているということ。
戦争をするのに石油は欠かせない。そして、今戦争になれば、どの国も限られた量の石油を奪い合い、その価格は一挙に高騰する。
ガルシルドの枯れかけた油田も、莫大な利益を生む事が出来る。
更に兵器を自らが供給すれば、世界を征服したも同然。
ガルシルドがFFIを開催したのは、参加各国を互いに歪み合わせ、戦争を起こさせる為だったのね……。
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杳覇(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年6月7日 19時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - フォローさせていただきました！名前が違いますが、よろしくお願いします！ (2020年6月7日 19時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 水の犬。さん» 水の犬。様！コメントありがとうございます！ひえええ嬉しいです(//∇//)最近あまり更新できず申し訳ありません……。頑張ります！！ (2020年6月5日 6時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - こんばんは。個人的になんですが香覇さんの書くお話、文章すごく素敵で好きです(｡・・｡)更新、香覇さんのペースで無理しない程度に頑張ってください！夜分遅くに失礼しました (2020年6月5日 0時) (レス) id: 88a373f457 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» 蒼乃ーー！！！そうなんです！！二年前の今日、黒翼の夜叉姫が始まったんスよ…！！ありがとおおお！！美麻ちゃんも大変喜んでおります！！更新頑張るよん♪( ´▽｀) 今回は何も考えずにぶっつけ本番だったけど、不動クンのイケメンパワーで乗り切った(( (2020年5月22日 16時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2020年4月24日 17時
