168話 エイリア学園に勝つために ページ12
春香「……はぁ」
そのまま病室を出てきてしまったが、特に行く当ても無い。
取り敢えず外に出て、病院の壁にもたれかかる。
そのまま、ズルズルと滑り落ちた。
春香「…あれで、良かったのだろうか……」
簡単に、冷酷に、落ち着いて言うつもりだったのが、つい感情に任せて怒鳴り散らしてしまった。
秋に対してだって…そんなつもりは無かったのに。
もし、傷つけてしまったのだとしたら…
春香「…ふぅ」
もう、マイナスなことは考えないとこう。
こんな事考えたって、何も変わらないのだから。
No side
春香が出て行った病室では、また深刻な空気が流れていた。
鬼道「…あれはそう言う事だったのか…」
塔子「鬼道？」
鬼道は顔を上げる。
鬼道「陽花戸との試合の時、みんなが円堂のバックアップに向かう中、東雲だけ吹雪の元へ向かった時があった。
俺はそれを問い詰めたんだが、"光と闇"とだけ言って行ってしまった。」
一之瀬「…どう言う事だ？」
鬼道「吹雪の、いつもの笑っているオモテ面が光、心の中の葛藤や苦しみが闇だという意味だったんだ」
鬼道の解説に、みんなが納得する。
鬼道は俯きながら続ける。
鬼道「確かに、俺達はエターナルブリザードに頼りすぎていた。
吹雪さえ繋げば点を取ってくれると…
吹雪にとって、そんな思いが、かなりの重圧になっていたに違いない」
円堂「吹雪…」
円堂はまた吹雪を見つめる。
傷だらけで眠っているその心の中に、どれ程の悩みを抱え込んでいたのだろう。
鬼道「戦い方を考え直すべきかも知れない…吹雪の為に
そして、俺達がもっと強くなって、エイリア学園に勝つために!!」
全「!!」
風丸「(ﾊｯ」
影で壁にもたれかかり、俯いていた風丸も、鬼道の言葉に顔を上げる。
塔子「エイリア学園を倒す為に…!!」
円堂「鬼道!!」
円堂は立ち上がる。
そんな円堂に、鬼道は笑顔で頷いた。
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杳覇(プロフ) - 氷河吹雪さん» ありがとうございます！ (2021年5月22日 10時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
氷河吹雪(プロフ) - 主人公の円堂への行動に、感動しました。 アニメでも、私はこの場面は好きです！！ これからも、ファイトです！ でも、無理しちゃだめですよ♪ (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8e83b79142 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - mxyoxxzpoxxさん» ありがとうございます…！！これからも精進して参ります！！ (2019年12月8日 15時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
mxyoxxzpoxx - この小説大好きです。 (2019年12月6日 18時) (レス) id: a0d43241a4 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - ななしのごんべさん» コメントありがとうございます！…？申し訳ございません、私の小説の、どのシーンをご覧になったのか分からず……。 (2019年7月11日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年3月14日 21時
