命令89＃ 充さんの事情 ページ45
「……一星は、小さい頃に両親を亡くし、一人ぼっちになったらしいんだ」
「「！」」
「どうしようもなかった時、あいつを助けたのが……オリオンだった」
事故で両親が亡くなり、身寄りのない充さんを、オリオンが助けた。
だから充さんは、オリオン財団に逆らえなくなった。
要約すると、そんな話だった。
「どうして守さんがそのことを？」
「サッカー記者の人から聞いたんだ」
どうやら、警察署から帰る途中で出会ったらしい。
向こうが守さんを待ち構えていて、カフェで話をされたそうだ。
「それが本当なら、俺達で何とかしてやれるんじゃないのか？」
「あいつが道を外れようとしているのなら、助けてやろうじゃないか！」
「──待てよ！！」
「！」
充さん支持の流れになって来たところだったのに、そこへ凌兵さんの声が響いた。
「可哀想な事情があったら、何をやっても良いのかよ！？」
「確かにそれで許しちまうのはなぁ……」
「……それは」
……凌兵さんにもヒロトさんにも、過去に辛い出来事がある。
それが大なり小なり、みんな一つは経験して来ているのを知っているからこその発言。
僕だって、平凡な道は歩いて来なかった。
お二人の意見にも一理ある。けれど……。
「待つでゴス！」
「「！」」
口籠っていると、高志さんが声を上げた。
「一星くんには、悪の組織に従わなければならない事情があるでゴス！」
「……どういうことだ」
「実は、一星くんの弟と文通してたでゴス！」
「ぶんつう……？」
首を傾げていると、悠馬さんに『顔の見えない相手と、手紙のやり取りをすることだよ』と教えられた。
そうなんだ……って、弟？独り身じゃなかったのか。
「円堂さんは一人ぼっちと言ってたでゴスが、実は一星くんには弟がいたんでゴス！」
「！」
命令90＃ 充さんと光さん→←命令88＃ オリオン財団と使徒
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杳覇(プロフ) - 陽菜さん» コメントありがとうございます！ どの辺りまでご覧になったのか存じ上げないのでネタバレになってしまったらすみません。今作の命令91でバラしています。 (2020年8月24日 20時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - みんな女の子だって知ってるの？ (2020年8月24日 19時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ありがとーう！！ええ凄いまだ見てくれていたの！？とっくに見放されていたかと……(( ありがとう！！更新ｏ(･д´･+)ゞ頑張ﾘﾏｯｽ♪ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - りのくさん» りのく様ー！！ありがとうございます！！詳しくご感想頂き感激です…！！ そこです！漸く蓬莱ちゃんが女の子になったので、ヒロトくんには「後輩」ではなく「異性」として蓬莱ちゃんに接して貰います…！！ご期待ください！ 本当にありがとうございます(T ^ T) (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 氷浦メグさん» そうなのですね！時間が出来たらぜひ見に行きます！！お力になれたのなら幸いです＾＾ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年3月23日 10時
