第281話 間に合わなかった ページ8
Aside
「フィディオも気を付けろよ？またどんな汚い手を使ってくるか、分からないからな」
「ありがとう守。……でも負けはしない」
フィディオは守の忠告に、真剣な顔で頷いた。
「彼がどんな手を使ってこようと、俺達は俺達のサッカーを貫くだけ。……そして、」
ギュッと拳を握る。不敵に微笑んだ。
「決勝トーナメントへは、必ず行く！」
「お前、やっぱりすげー奴だ。俺も負けないぜ！」
頷いたフィディオと私達を乗せたバスは、周りを森に囲まれた道へと差し掛かった。
ベッソリーニさんによると、この森を抜けたら港はすぐそこのようだ。
時間は2時29分。タイムリミットまで、あと6分。これなら間に合いそうね。
と、私達が安堵した矢先のことだった。
「！」
急ブレーキがかかって、キャラバンが止まった。
どうしたのかと尋ねると、「事故みたいだ」と返される。
……大人しく渋滞に捕まってられる時間はない。
「──行くぞ！」
「え……マジかよ！？」
ありがとうございましたと半ば叫びながら、キャラバンを飛び出して駆ける。
走りながら途中に設置してあった時計を見上げれば、丁度2時半を指していた。
間に合うかは五分五分ね……。
「！船だ！」
港につけば、まだ船がついている。
間に合った。と安堵の空気が流れた。
その直後だった。船が出発してしまったのは。
「「！」」
鈍いエンジン音を響かせながら、ゆっくりと去っていく船。
私達は、港の先で立ち止まり、呆然と見送るしかなかった。
仕方ないので、フィディオと共に港近くの地域センターへ。
そこには大きなテレビがあって、イナズマジャパン対ジ・エンパイアの試合を生放送していた。
ジ・エンパイアの強さは、予選大会を通して失点ゼロの強力ディフェンス。これを崩せるかどうかにかかってるけど……。
それぞれの不安を抱えたまま、世界大会第二試合は開幕した。
第282話 司令塔とゴールキーパー→←祝！第280話 時間はある
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杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» うわあああまただ！！ごめん！！すぐ書き直してきます！！ (2020年3月15日 18時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）さん» 本当にありがとうございます(泣)よろしくお願いします！！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 311話の「一之瀬とビリーいとも簡単に」って、「一之瀬とビリーをいとも簡単に」じゃないかな？間違ってたり、わざとそうしてたんだったらごめん！！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）(プロフ) - いえいえ、全然大丈夫です！下手ですが、描かせていただきます！！ありがとうございます！！ (2020年3月13日 18時) (レス) id: 8922abe964 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» 良かったぁ〜、不動さんのイケメンさはこだわったもので……！！モヒカンのくせに(笑) うわああああごめん！！ありがとう！！すぐ直します！助かった！！ (2020年3月9日 15時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年2月16日 19時
