第285話 冬花の悪夢 ページ12
Aside
「……っは…ぁ……はぁっ……」
『……？』
その夜。私は、か細いけれど荒い吐息の音で目を覚ました。
ぼんやりする頭を無理やり起こして、眼鏡をかけて扉を開ける。
この声、何処から。……まさか、おば……ああ、寝ぼけてるわ。
2、3回頭を振って立ち止まり耳をすます。
やっぱり寝ぼけてたのね。知らない声じゃないわ、これは……冬花の声？
『っ！！』
どうしたの、冬花。何かあったの。
私は急いで階段を駆け下りると、冬花の部屋へ直行した。ただし、あまり音が立たないよう配慮しながら。
扉を押し開ける。
『冬っ……！』
閉まった窓から、月明かりが漏れている。
部屋に冬花以外居なくて、とりあえず襲われたんじゃないと知り安心した。
冬花の枕元に屈む。どうやら魘されているようだ。
『冬花、冬花っ』
「はぁっはぁっ…はっ！！」
『！』
彼女の体を軽く揺らしながら、声をかける。
彼女はだんだんと息が荒くなって、……突然跳ね起きた。
「はぁっ……あ、れ？A……」
『冬花の声がしたから……魘されてたみたいだけど、大丈夫？』
彼女を落ち着かせようと握った手は、凍ったように冷たい。
それなのに、脈は凄い勢いで音を立てている。
冬花の瞳も、何か恐ろしいものを見たかのように見開かれていた。
「う、うん……嫌な夢を見ていた気がする。
でも、思い出せない……」
『……そう。きっと疲れてたのよ。ゆっくりおやすみなさい』
「……そうだね。ありがとうA。来てくれて」
『ううん。無事で良かった』
冬花の元を離れ、ドアに向かう。
ドアの手前で立ち止まり、振り返った。
冬花が気付いて笑いかけてきたので、微笑み返す。
そうして、部屋を出た。
『！』
さっきまでついていなかった筈の廊下の電気がついていて、私は目を見張った。
辺りを見回し、誰かが去っていく後ろ姿を見かける。
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杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» うわあああまただ！！ごめん！！すぐ書き直してきます！！ (2020年3月15日 18時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）さん» 本当にありがとうございます(泣)よろしくお願いします！！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 311話の「一之瀬とビリーいとも簡単に」って、「一之瀬とビリーをいとも簡単に」じゃないかな？間違ってたり、わざとそうしてたんだったらごめん！！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）(プロフ) - いえいえ、全然大丈夫です！下手ですが、描かせていただきます！！ありがとうございます！！ (2020年3月13日 18時) (レス) id: 8922abe964 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» 良かったぁ〜、不動さんのイケメンさはこだわったもので……！！モヒカンのくせに(笑) うわああああごめん！！ありがとう！！すぐ直します！助かった！！ (2020年3月9日 15時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年2月16日 19時
