142話 名前の響き ページ9
修也side
『……す…好きって……ら、ライク…？』
分かってるくせに。
「いや、ラブの方だ」
『ｯ！』
東雲の体が、更に固まる。
俺の瞳を見つめながら、表情に焦りを覚えさせ。
困っている東雲を見ていると、つい口を開いてしまう。
「(ﾌｯ すまない、悩ませてしまったな。答えは分かっているんだ。俺は、気持ちを伝えたかっただけで」
『…豪炎寺……』
＿＿
試合が終わったら、伝えられないだろうから。
今、伝えたかったんだ。
「その代わり、一ついいか？」
『…ああ。僕に出来る事だったら、何でも言ってくれ』
真剣な表情で頷く東雲を見ていたら、途端に頬が熱くなった。
今話そうとしている事は、果たして良いのだろうか。
円堂がいるのに。
いや、これくらい大丈夫だろう。
問題はそこじゃなく。
俺は理性を保てるだろうか。
『……豪炎寺、顔真っ赤。そんなに恥ずかしい事なのか？』
「あ、い、いや//」
あっ、馬鹿。
こんな反応をしたら、また東雲にからかわれてしまうだろうが。
赤く染まった顔を見られない様に背けながら、俺は口を開いた。
「…俺も……俺も春香って、呼んで…いいか？俺の事も……名前、で、呼んで……欲しい」
……言った。
言ってしまった。
告白したのに、何を今更……と思うかもしれないが、あの時は雰囲気があったからさらりと言えたのだ。
今言えと言われても、絶対に言えないだろう。
俺の、渾身の台詞だ。
……なのに。
『！……(ﾌｯ なんだ、そんな事か！』
「(ﾑｯ」
ケラケラと笑う東雲。
そんなあいつを、ちょっと睨む。
すると、東雲は優しく微笑んだ。
『良いに決まってるだろ、"修也"(ﾆｺｯ』
「！////」
『あ、また赤くなった〜』
「う、うるさい////」
赤くなった顔を覗き込まれ、ﾊﾟｯと腕で顔を隠す。
…ほら、やっぱりからかう。
『なあ、修也も僕の事名前で呼んでくれるんだろ？早く呼んでよ〜(ﾆﾔｯ』
「なっ！//」
悪戯っ子のような笑み。
だめだ、コイツ可愛すぎ……//
「……はる…か」
『うん』
「春香……」
『うん！』
何度も名前を呼ぶと慣れてきた。
「春香」という響きに。
『っし、そろそろ戻ろっか』
「ああ、そうだな」
もう二人っきりじゃなくなってしまうのか……
時というものは、長くなる様願うほどに早く過ぎてしまう。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 此方こそだよ！！うん！会える時がくれば、必ず会おう！！私もだよ！大好きって伝えるよ！！ ほんと！？嬉しい…!!うん！例え画面越しでも、蒼乃とは繋がれてるよ！！ (2018年8月30日 22時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - Vermutさん» そう言ってくれて嬉しいよー！！ネッ友からリア友になりたい……！ｸ会えるときあったら会おうね！絶対！それでその時にも僕は大好き！って伝える！絶対！！僕だってVermutのコメントレスで泣きそうになったよ！会ったことがなくても心で繋がれてるって信じてるよ！！ (2018年8月30日 21時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» ううん、蒼乃は優しい！蒼乃のコメント貰って泣きそうになったもん！そっか、蒼乃もか……そうだよね。うん、頑張ろう！勿論、私も蒼乃の事、大好きだよー！！ (2018年8月30日 20時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - Vermutさん» そんなことないよ！うん、Vermutの考え方すっごくわかる。僕もそうだから。お互い自分を好きになれるように頑張っていこう！何回も言ったけど、僕もVermutのこと、大好きだよ！！ (2018年8月30日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» ありがとう蒼乃。蒼乃はすっごく優しいね！うーん、でもやっぱり私は、自分を好きになる事は出来ない。私には自慢出来る事が無いから……。でも、蒼乃の言葉、凄く凄く嬉しかった！！そうだね、自分を好きになれるように努力してみるよ！本当にありがとう！大好きだよ！ (2018年8月30日 17時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年8月7日 9時
