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Side of You
『お待たせ…！！』
「早すぎない？！」
『言ったじゃん5分って(笑)』
肩を上下にさせながら私の前に現れた優斗くんは
得意気な顔をして目いっぱいの笑顔で笑う。
ちゃんと自転車まで持ってきた彼は
ほんとに急いだのが丸わかり。
前髪が風で全部上に上がってる。
笑って指摘してみると
恥ずかしそうにそっぽを向いて
Aちゃん待たせたくなかったの！なんて
言いながら手で雑に直していく。
「野球、ほんと好きなんだね」
『うん。ずっとやってるからさ』
「さっきの目、すっごく綺麗だった」
『目？？』
「うん、真剣な目」
もうほとんど日が落ちてるのに
今日は暑さが収まらない。
私が褒めたからか優斗くんはちょっと俯いて
くしゃっと自分の髪を掴むと
そんなことないよ、って小さく呟いた。
『今日、作間くんは？』
「部活延長なの。だから8時くらいになるかな〜…」
『そっか、だから1人だったんだね』
「うん。でも…いいもの見れたかも」
『いいもの？？
グラウンドまでの道でなんか見つけたの？』
「んーん、優斗くん見れたから」
『え、…』
「優斗くんのあんな顔、初めて見たもん」
私の言葉を聞いて彼は目を丸くすると
なにか言いたそうにするのに
唇を結んで黙り込んでしまう。
言葉を反芻するみたいに
そのまま唇をむずむずとさせると
私の腕をパッと掴んだ。
『っ、Aちゃん』
「………優斗、くん？？」
『もっと…見て、よ』
「へ…？」
『俺の、いろんな顔見てほしい。
…………えっと、出来れば、俺の隣で』
優斗くんが触れてるところが熱い。
心臓がうるさくて、バレたくないから
離して欲しいのに
彼の言葉にどこか嬉しさを感じて
離して、なんて言えなかった。
むしろ離して欲しくなかった。
掴まれた手をそのまま持ち上げられて
行き着いた先は優斗くんの
野球部らしくない白いほっぺ。
手の甲に大きな彼の手が重ねられて逃げられない。
自分で持っていった癖に彼は照れてて
ほっぺを赤くするから私にまで伝染していきそう。
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
