____ついに、その時は訪れる。 ページ7
Despair side
空が、赤く染まっている。
住民達の騒ぐ声が聞こえる。
私は必死で走った。
Nightmare、Nightmare、どうか、無事でいてくれ。
感情の木の前に、着いた。
住民が木を囲んでいた。
「すまない、通してくれ…!!」
住民を掻き分けて、木の方を見る。
____Nightmareが、黒林檎を、かじっていた。
「……ぁ、いたい、痛い、イタイイタイイタイイタイッッッ…!!!!!!」
それでも、林檎を食べる手は止まらない。
「やめろ、やめろやめろやめろ…」
何で、なんで…
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
Nightmareの叫び声が、辺りに木霊する。
身体中から黒い粘液が溢れ出て、背中からは触手が生えてきた。
「ないと、めあ…?」
「………嗚呼、お前か。」
悪魔の様な見た目をしたナニカが、こちらへ歩み寄って来る。
私は無意識に、刀を構えた。
「来るな!!それ以上近づくなら、斬るぞ…」
「…」スタスタ
クイッ
「ッ…」
顎を軽く持ち上げられる。
俗に言う、顎クイという奴だろう。
「お前のおかげで、あのヘタレを嵌めてこの世界に降り立つことが出来た。感謝する。」
「…黙れ、黒林檎」
「酷いなァ、Despairは…
ほら、前みたいにNightmareって呼んでくれよ。」
「煩いッ…!!」
「おい…お前、Nightmareの野郎と仲良いんだろ!?
お前がDreamの代わりにコイツを止めろよ!!」
「ちがッ…Nightmareは…!!」
「チッ、鬱陶しいな…黙ってろ、コロすぞ。」
そう言って、黒林檎が触手を一振りすると…周りが消し炭になっt
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