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と、その時は元気に返事をしてくれたもののアイスを落としたことを相当気にしているようで
Aは俺の渡したアイスに口をつけず、ずっと俯いて歩いていた
繋ぐ手の力も弱い。
「A、アイス溶けちゃうぞ？」
『ねえ、キヨのアイスはいいの・・・？』
「そのアイスもAに食べてほしそうだし・・・
俺はまた今度来た時に食べればいいからさ、だからまた来ような！」
『・・・うん！』
「あ、あそこに被り物売ってる！行こーぜ！」
Aと繋ぐ腕をぶんぶん降って、歌を歌って歩く
Aはやっとアイスに口をつけてくれた
『あ！うさぎさんの帽子がある！』
「お、可愛いな、クマさんのもあるぞー」
ふわふわの帽子に耳がついた遊園地限定の被り物。
さっきの着ぐるみのキャラであるうさぎさんとクマさんのやつをもってレジへ向かった
少々目を逸らしたい値段ではあったが、Aのわくわくした顔を見ればそんなもの屁でもなかった。
かがんでAのニット帽を取り、うさぎさんの帽子を被せてやる
『あったかい！
キヨのもつけてあげる！』
俺はAからアイスを受け取り、帽子を渡す
俺はかがんだまで、Aは精一杯背伸びをして帽子を被せてくれた
Aにアイスを返すと、店員さんに声をかけられた
「1枚無料で写真を撮るサービスをしてるんですがよかったらどうです？」
「じゃあ、お願いします」
撮影スポットみたいなところに案内されて、ピースをする
偶然近くを通りかかった先程のうさぎさんとクマさんもAの要望で呼んでもらい、4人で写真を撮った
現像には少し時間がかかると言うことで、俺らはその間に観覧車に乗ることにした
冬だからか思ったより日が沈むのは早く、目の前には綺麗な半夜景が広がっている
『わー！高い！あれ、キヨの家かなあ？』
「どーかなぁ、でもあれって絶対俺らの街だよな
あ！あの高校は俺らのだぞ」
『でっかいね！今度Aも行ってみたい！』
「Aのパン屋はどこかなあ」
視線を動かして探しているうちに、段々と下に降りてきて
見つける前にスタッフがドアを開けてしまった
『見つけらんなかったねー』
「そうだなー、また今度乗った時再チャレンジだ！」
『うん！そうだ、写真できたかなあ？』
「取り行ってみるか」
先程の店員さんの元へ行くと、1枚の写真を渡してくれた
俺らは店員さんにお礼をしてから、退出ゲートへと向かった
ウトウトしているAをおぶって、リュックは前に背負う
それから約1時間おぶって歩くとAの家に着いた
こんな時間も幸せ、だな
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さんご(プロフ) - すずなきさん» まず読んでいただきありがとうございます。妹さんのお名前にされてたんですね、、またいつでも読みに来てください (8月24日 19時) (
レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
すずなき - 夢小説漁りに来ただけなのに最後で泣いてしまった....しかも、子供の名前、数年前になくなった妹の名前にしてたので、もうぼろぼろ泣いちゃって..今回は素敵な小説、ありがとうございました、また読ませて下さいね🤭 (5月23日 22時) (レス) @page50 id: 3087fe55b6 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - 雪音(ﾕﾈ)さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです😳💕この作品を見つけて、開いて読んでくださりありがとうございました！！ (2022年6月12日 13時) (レス) @page32 id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
雪音(ﾕﾈ)(プロフ) - 占ツクでこんなに泣かされると思っておらず、自分でも驚いてます(笑)本当に素敵な作品です。ありがとうございます。 (2022年6月11日 13時) (レス) @page50 id: a8cb4580a1 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - トマトまとさん» めっちゃちゃんと読んでいただけて本当に嬉しいです〜(；_；)普段あまり書かないタイプの小説なのですが楽しんでいただけたのでしたら幸いです😌❤️御愛読ありがとうございました！！ (2022年4月30日 19時) (レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
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