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「A、本当に大丈夫か?」




『うん!Aお留守番は得意だよ』




「そう、か・・・じゃあ何かあったらすぐここに電話してくれ!」





翌日の朝、俺とフジとAは3人肩を並べながら外を歩いていた



当たり前だが夜にはフジのご両親は帰ってきていて


俺らは学校へ向かうため、Aは家に帰るためにバレないように家を出てきた





正直俺はAを家に帰らせたくなかった。



いつまたAが傷を負うか分からない



なにより俺が学校に行ってたら助けるやつが誰もいなくなってしまう。




でも・・・だからと言って他にAを置けるところがないから渋々俺は了承するしか無かった。




万一の為に俺はAに俺のガラケーの番号の書いた紙を渡しておいた





『キヨ!家着いた!』





Aは俺の手を握りながらパン屋の看板が見えたところまで走る


ドアの前に着き、俺は恐る恐るノブを握った




右に捻って引くと、蝶番の錆びた音と共に室内が見えた





「よかった・・・開いてる」



『キヨ、疲れたの?』



「ん?違う・・・安心、だなこれは」



『安心安心!』




俺の心情が分かっているのか、否か。


Aも嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねた




鍵開いてなかったらAは外で待つことになる



そんな時は本当に学校を休む気でいたのだが・・・





「じゃあ、俺は行くぞ?」



『Aいい子でお留守番してる!』



「ほんっとーにつらい時は逃げ出してもいいからな!


そしたらすぐに俺が駆けつけるから!」




『じゃあキヨはAのスーパーマンだね!』




「・・・あぁ!俺はAのスーパーマンだよ」





俺はAを強く抱き締めてから、頭を撫でた



それから「行ってきます」と言って俺はパン屋を出た





「スーパーマン、かぁ」




フジ「お気に召した?」




「うん・・・すっげぇお気に召したよ」





俺はぐーっと伸びをして天を仰ぐ





フジ「でもキヨ、なまら不安そうな顔してるべ?」




「なっ、そりゃそうだろ!本当は四六時中一緒にいてやりてぇよ」





クスクスと笑うフジに少し強く言葉を返す





フジ「でも俺らもダブる訳にはいかないもんね


休みが多くなると目をつけられるし、そしたらAちゃんのこともバレちゃうかも」




「考える事は嫌っつうほど一緒だな、フジ」





軽い雪が降る中を、俺らは歩を進めた





?「あれ?清川くん?」





突如、俺の名前を呼ぶ声が聞こえた






「・・・あ、雪原?」



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第5章・血か、絆か。→←▽



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設定タグ:キヨ , 実況者 , 最終兵器俺達   
作品ジャンル:泣ける話
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さんご(プロフ) - すずなきさん» まず読んでいただきありがとうございます。妹さんのお名前にされてたんですね、、またいつでも読みに来てください (8月24日 19時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
すずなき - 夢小説漁りに来ただけなのに最後で泣いてしまった....しかも、子供の名前、数年前になくなった妹の名前にしてたので、もうぼろぼろ泣いちゃって..今回は素敵な小説、ありがとうございました、また読ませて下さいね🤭 (5月23日 22時) (レス) @page50 id: 3087fe55b6 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - 雪音(ユネ)さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです😳💕この作品を見つけて、開いて読んでくださりありがとうございました!! (2022年6月12日 13時) (レス) @page32 id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
雪音(ユネ)(プロフ) - 占ツクでこんなに泣かされると思っておらず、自分でも驚いてます(笑)本当に素敵な作品です。ありがとうございます。 (2022年6月11日 13時) (レス) @page50 id: a8cb4580a1 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - トマトまとさん» めっちゃちゃんと読んでいただけて本当に嬉しいです〜(;_;)普段あまり書かないタイプの小説なのですが楽しんでいただけたのでしたら幸いです😌❤️御愛読ありがとうございました!! (2022年4月30日 19時) (レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さんご。 | 作者ホームページ:作者名からどうぞ  
作成日時:2020年11月2日 20時

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