#72 ページ25
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キヨ「そんなこと……出来るわけねぇだろ？」
『……え？』
キヨくんは意地悪くクツクツと笑う
なんで、
牛「無駄な正義感だなぁ？」
『ちがう……』
口角を上げてそう言う牛沢さんの目は笑っていない
怖い。吸い込まれそうな真っ黒な瞳が私を睨んでいた
レト「何度頑張っても無理なもんは無理なんやから
自分の身を守るには殺り続けるしかないんやで。マシンのようにね」
『そんなこと……』
何度頑張っても無理、だなんて
やってみないと分からないのに
ガ「なんでも思い通りに行くと思った？」
『……っ』
すると突然どこからともなくガッチ先生が現れた
いつも肯定的で応援してくれる先生が
ニヤリと笑って小さく首を横に振った
フジ「口だけの正義が俺は1番嫌いなんだ」
『フジくんまで……』
なんだかんだ言って優しかったフジくんが
フジ「だから殺したくなる」
私の喉に人差し指を突きつけた
フジ「こんなのも避けられないなら、死ぬ運命は免れないね」
額にツーと冷や汗が垂れるのが分かる。
み「無能ってこういうことを言うんだにゃあ」
み「アビリティも定まらず使いこなすことも出来ない
そのクセ、人にはアビリティも使わせ気も遣わせる……まさにゴミ猫だにゃ？」
いつの間にか目の前にいたみるくちゃんは尖った八重歯を見せて笑う
6人は、私に手を振った
『……まって、…っ待って！！置いていかないで……っ！』
.
.
『みんな……っ！！』
思わずそう叫んでいた
その瞬間に気がつく
真っ暗な部屋の中
横で寝ているレトルト先輩と牛沢さん。
そして心配そうに私を見るキヨくんが隣にいた
キヨ「……怖い夢、見た？」
『……すごく、怖かった……』
キヨ「めっちゃ汗かいてる」
キヨくんは自身の袖で私の額の汗を拭ってくれた
まだ鼓動が早い。
……夢、だったんだ
『皆が……どっか行っちゃう夢見たの。
真相を知ることは出来ない……って。殺すことに意義を感じてるみたいに』
キヨ「……！言ったじゃん
「俺らで必ず真相を知ろう」って」
彼は私をぎゅっと抱き締めた
思わず涙が溢れる
『でも、それでキヨくん達が死んじゃったら嫌だよ……』
キヨ「はは、そんな簡単に死なねえって。自分の命亡くなったらAのこと守れねぇもん」
それにさ、とキヨくんは続ける
キヨ「この合戦が無事終わったら言いたいことあるから」
『じゃあ……精一杯生き残らないと』
キヨ「そうだよ、とりあえず今は寝ようぜ？」
心地の良いキヨくんの腕の中で
私はゆっくり目を閉じた
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、！Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ！ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです！ (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです！あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです！！ (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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