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みるくside
私がこの高校に入学する少し前。
私は小中学校で友達がおらず、中学校の友達とは全く違う高校で友達を作ろうと思い家から少し離れたこの高校を選んだ
中学時代は美術部幽霊部員だった。
本校を受験する少し前、そんな美術部の同級生から一通のメールが届いた
〔Love_death@gamail.com
初めまして!羽乳田 小春 様
ソーシャルゲームネットワーク ラブ・デス・ゲーム の公式運営です
田中 花子 様 から招待状が届きました
ログインURLはこちらから!→https/✕✕✕〕
受験前だってのにゲーム?
疑問に思ったが少しなら、と思いそのURLをタップした。
元々ゲームは好きだったし、勉強には自信があったから。
全然この同級生とは話したこと無かったけど、多分ログボ目的で誰にでも送ってるんだろうなぁ。
他のゲームとは違った雰囲気のチュートリアルに適当に目を通しながら画面を進めていく
チュートリアルも終わり初期画面に移ると、1番初めに目に付いたのはアバター作成画面だった
着せ替えとか大好きだから、ゲーム内に無料で用意された豊富な服の中からロリータ調の服一式を選んで可愛らしいお姫様を完成させた
「こんなのに、私もなれたらいいのになぁ…」
いつでも主人公になれなかった私は
少し悲しくなりながらも参考書が広げられた机の前で1人そう呟く
アバターを見つめていた時、あるボタンがあることに気がついた
[投影する]
という謎のボタン。
何をどこに投影するのか、何もわからぬまま私はそれをタップする
すると────
「!?!?」
キラキラとした光が私を包み、何かが変わっていく感覚を覚えた
数秒をしない内にその光は消えていつもの景色に戻る
「な、に……?」
慌ててスマホを見ると
黒い画面に反射した私を見て思わず声を上げた
何故なら、あのアバターそっくりな女の子が映っていたから
……ううん、アバターそっくりな“私”が。
その時から私はどこかに自信を持つようになった
謎の現象だけど、有難いことこの上ない。
いつでも可愛い私でいられる、という事実に胸を躍らせ受験当日、高校に向かった。
でもその時の私はまだ“変身が出来るアプリ”としか思っていなくて
「おいそこの女ァ……ユーザーだよなぁ?」
受験会場の入口ですれ違った男子にそう呟かれるまでは
いや、その男に校舎裏に無理やり連れていかれて銃を向けられるまでは
このゲームが殺人をするアプリだなんてこと、知るはずもなかった。
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、!Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ! (1月12日 0時) (レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです! (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです!あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです!! (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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