こわい ページ21
まるで物色するかの様に私を見るクロコダイルの視線は、当然浴びていて気持ちの良いものではない。
その視線から隠れようにも
この檻の中では隠れるための壁やものはなく、
気持ちが悪くて、嫌な汗が額から滲み出る。
すると、ルフィさんから十手の先端を外した大佐さんが私を背に隠す様に前に立った。
「何故、お前がこいつの存在を知っている……？」
「クハハ、以前あった会議で
センゴクにドフラミンゴの野郎が話していたからな」
「ドフラミンゴだと！？」
……ちょっと待って欲しい。
え、それは私の話であってるのか？
私の話を、えーっと、
センゴクさん……それ海軍元帥の名前！！？
それにドフラミンゴって、それ七武海！！？
なんで私の話をそんな人達がしてるの！？
「ナギ、あんた一体何者なのよ！？」
「それは私が知りたい……！！」
ナミさんの問いに私は切実に答える。
本当、半年の間に私の身に何が起きた！
「ドフラミンゴの野郎は、
偉くそいつを欲しがってたなァ……」
クイっと顎で私を指し示される。
七武海に私って顔とか名前とか覚えられてるの！？
何それ超怖い！！
「何度か会おうとしてたみたいだが、
毎回見事にかわされてやがったな。クハハハハ」
いやいやいや、それ笑い事じゃないよ。
一体全体何がどうなってるんだ。
半年の記憶を思い出したいのに、
今も全然思い出せない。
思い出そうとしても、
頭の中には砂嵐が流れるばかりだ。
「本部を離れ、海賊と一緒にいる理由はしらねェが、生きた状態であの野郎に渡せば借りを作れるって訳だ」
渡す？私を？誰に？
この話の流れからして、
海軍に渡すとは考えられない。
もしも渡すとすれば、ドフラミンゴの方。
何で、何でそんな人が私の事知ってて、
私の事を欲しがってるの。
……コワイ、こわい、怖い。
サァッと血の気が引いて全身が寒くなる。
そして次第に身体が小刻みに震えだす。
「おいお前ェ！！」
––––ガチャン！！
突然ルフィさんが起き上がり、
勢い良く檻に掴みかかってクロコダイルに怒鳴る。
「俺の仲間に手ェ出してみろ！！ぶっ飛ばすぞ！！」
が、檻は海楼石で出来ているため、
すぐにぐにゃりと力が抜けてしまう。
けど、今の一言のおかげで私の震えは治まっていた。
そしてその様子を、
大佐さんは複雑そうな表情で見ていた事をこの時の私は知らなかった。
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朮(プロフ) - 星猫さん» それ程アニメをよく観るわけでは無いので、ラノベ系アニメはあまり知りません。ジャンプ系なら黒バス・ぬら孫・血界戦線・るろ剣・鬼滅・リボーン等です。 その他ならドリフターズ ・最遊記・忍たま・どろろです。 (2020年6月12日 19時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年6月12日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - きぃさん» コメント有難うございます！これからは物語も大きく動いてみたり……。応援を励みに更新頑張ります！！お楽しみに！！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - すっごく面白い小説ですね！これから電伝虫少女ちゃんがどうなるのか展開が楽しみです！続きの更新頑張ってください！応援してます！ (2020年3月18日 14時) (レス) id: 86b27e9006 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - 靜藍さん» コメント有難うございます！前作まで読んで頂き光栄です！なるべくテンポ良く投稿できるよう頑張ります！！ (2020年3月10日 10時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年3月8日 2時
