XXXXXXIII ページ29
side漣ジュン
おひいさんに言われて、ボロボロな女の子を公園のベンチまで連れていった。
さっきは暗くてよく見えなかったけど、右足に包帯が巻かれていた。元々怪我してたんすか…
「Aちゃんだったかい？そんなに怖がらないで欲しいね！」
「おひいさん、知らない人に詰め寄られたらそりゃ怖いっすよ。えっと、大丈夫すか？」
「…」
話しかけても目すら合わせてくれない。
「この方は本来中学二年生のようです、生徒手帳に特別に許可されプロデュース科に通っていると。」
「そうだ、スマホとか持ってないすかねぇ？持ってんならAさんの知り合いに連絡できるんじゃないすか？」
「それが…どうやら持っていないようです。」
何も自分のことを話そうとしないAさん。
せめて『はい』『いいえ』くらい答えてくれればいいんすけど…
「ねぇ、」
「っ」ﾋﾞｸｯ
「Aちゃん、でいいかな？Aちゃんの髪の毛、私と同じ白色だね。目の色は角度で色が変わる…まるで地球をそのまま嵌め込んだみたいで綺麗…」
「ぇ…ひらがなは綺麗じゃなぃ、です…」
「ううん、とっても綺麗だよ。」
ナギ先輩が話しかけると消えてしまいそうなくらい小さな声で返事をした。
確かに、ナギ先輩の言うとおり綺麗な目をしている。けど本人はそれをよく思っていないようで、目を見せないよう顔を伏せてしまった。
「Aさん、自分たちは決して貴方に危害を加えることは無いのでご安心を。」
「そうそう、大丈夫だから信じるんだね！」
おひいさんがAさんの顔を上げさせて目を見ながら言うと、恐る恐るといったように首を縦に振った。
「Aさんはなんであんなところにいたんすかぁ？」
「…にげ、てた。」
「逃げてた？」
どういう意味か分からず聞き返すと、答えが返ってくる前に後ろから声をかけられた。
「Aの嬢ちゃん…」
「チッ、やっと見つけた…」
「おーいお前ら…足速すぎ、おじさんもうきつい…」
この声…！？
「佐賀美陣…！」
「お主らはEdenか、嬢ちゃんがお世話になったのう。わんこもお疲れ様じゃ。」
「Aのこと保護してくれてありがとな。ほら、A。もう大丈夫だからな〜、よしよし。」
「あ゛ーま゛じづかれた…」
えと…よく状況が理解できないんすけど…
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水無月のぞみ - 悪女は潰すべきでしょう！ (2022年5月2日 13時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - こういうお話大好きです！頑張ってください！応援してます！ (2021年3月8日 12時) (レス) id: a69e2af4db (このIDを非表示/違反報告)
Dhite(プロフ) - アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪さん» 悪女終了のお知らせってwwコメントありがとうございますw頑張りたいと思います！！w (2020年4月16日 14時) (レス) id: cf42cd01f7 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪ - 私的にはぶっ潰したいです！悪女終了のお知らせ出して欲しい←こんなご時世ですが！更新頑張ってください！応援しています！^∀^ (2020年4月16日 10時) (レス) id: cca3220680 (このIDを非表示/違反報告)
Dhite(プロフ) - レオぴが尊いさん» わぁ、ありがとうございますっ！潰す…いいかも(ニヤ)貴方も体調に気をつけてくださいねニコッ (2020年4月14日 14時) (レス) id: cf42cd01f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dhite x他1人 | 作成日時：2020年1月26日 17時
