みんなに好かれるカオスなRPG ０ [Undertale]

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「さ、食べましょ！」

全員でいただきますと言って、一斉に食べ始める。私も一口食べた。

「美味しい…」

「お口に合って良かったわ！」

トリエルママのパイを食べれるなんて夢のようだ。
なんだか懐かしい味。初めて食べるのに。

「にしてもA、可愛いよね。モテるしょ」

「うっ、え、いや全然。恋人いないし」

キャラちゃんに可愛いって言われた。これが最後の晩餐でも全然構わない。
でも恋人は画面の向こうの骨なんて流石に言えない。

「嘘だ〜。そんな可愛いのに。じゃあ私が貰う〜。」

キャラちゃんがそう言った瞬間、フリスクがダンっと机を叩き立ち上がった。
じっとキャラちゃんを見つめている。二人の間に何故か火花が見える。これって見えるものなのか。ゲームだから何でもありかよ。

「そ、そうだ！Aお姉ちゃん、スノーフルの街に行かない？」

無言が続く中、アズリエルが話題を振ってくれた。

「そうね、食べ終わったらサンズ達の所にでも行きましょ！」

え？私の最推し君の所に行くの？待って心の準備が。今からもう心臓バックバクだよ。会うまでもたないよ。



、



「「ごちそうさまでした」」


トリエルママが皿を片付けている間、ずっとソワソワしていた。
遂に画面越しの推しに会える。
こんな展開夢小説でしか見た事ない。

緊張をほぐす為に手のひらに人を書いている時、

＊A、何してるの？

フリスクが目の前に立っていた。
なんだかフリスクの伝えたい事が直接脳内に入ってくる感じがする。これもゲームの仕様なのだろうか。

「初対面の人とかに会うと緊張しちゃうから、手のひらに人の字を3回書くやつしてたの」

＊緊張しなくても大丈夫

私の手の上にフリスクが手を重ねる。
安心させようとしているのだろう。

「ありがとう」

フリスクが可愛すぎる故、少しにやけてしまった。
当の本人は照れくさそうに頷き、向こうへ行った。



……可愛い！！(胸を押さえるポーズ)

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