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ラジオ番組で司会者に乗せられ
割と色々なことを話してしまった
息子の話をしたら泣いてしまうかと思ったが
案外私の中であの子の存在は消化しきれていたのか
笑顔で答えることが出来た
なのに
ドラコの話は上手く出来なかった
できるだけ笑顔で答えようと思ったのに
恥ずかしいの一言で逃げた
今でも彼を想っている。
そう言えばよかったのに
彼に何も言わずに逃げたことを
未だに後悔していた
「…久しぶりに行こうかな。」
私はある場所に向かった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「何も変わってないのね。」
ホグワーツ付近にある湖に着いた私は
持ってきた小さな折りたたみの椅子と
シートを広げ寝転がった
ドラコと付き合った思い出の場所
ひとりでは食べ切れるはずのない大量のサンドイッチと
ホットミルクを並べて見つめる
彼とこんなことしたこと無かった
今更しとけば良かったなと後悔をした
「ここに来る度に思い出すわ。」
いるはずも無い誰かに話しかける
「指輪を見る度に彼が来てくれるような気がして。
張り切ってきてしまったわ。」
「私きっと誤解していたのね。
彼が私を好きなんじゃなくて私が彼を愛していたの。」
「彼が思うよりもずっと私の方が欲深くて。
手放せずにいるの。」
リングを指から外す
光が反射しルビーがキラキラと輝いていた
「初めて貰った時もこうやって眺めていたわ。」
あの頃はとても純粋で
貰った時は私の世界が彼一色に染まっていた
…今は随分変わってしまったのね。
私はリングをカゴの中に入れて代わりにサンドイッチを取り出し
口いっぱいに頬張った
「…。」
湖は美しかったが3年前のあの日の影響か
燃えてしまった木や瓦礫までもが落ちていた
私の座っていた切り株には新たな芽が生えていて
少し悲しくなった
「…ドラコ。会いたいわ。」
私の涙を誤魔化すように雨がポツリと降ってきた
私はそのまま雨に打たれたくて
シートに寝転がる
雨が降っているのに何故か心地が良くて
そのまま眠りにつきそうだった
うとうとして意識が朦朧としている中
ぽつぽつと雨音だけが聞こえて私には降りかからない
誰かが私に傘をさしたのだ
私は目を擦ってその人を見た
黒のコートが良く似合うブロンドの髪の人
私のよく知る綺麗な瞳で私を見つめていた
「ドラコ…。」
私が名前を呼ぶと彼は私を力の限り抱きしめた
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Debugon(プロフ) - あーちゃんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(´TωT｀)そして最後まで読んでいただきありがとうございます( *´꒳`*)また新しい作品を書いているので良かったら覗きに来てください！ (2022年2月16日 18時) (
レス) id: 3073debd3a (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - ドラコの作品をたくさん読んできましたがら最も感情が溢れだしました！これからも楽しみにしています！ (2022年2月16日 16時) (レス) @page24 id: 534548cafa (このIDを非表示/違反報告)
Debugon(プロフ) - sakihamu87さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも頑張ります！初めて言われてとても感動です(´TωT｀) (2022年1月7日 22時) (レス) id: 3073debd3a (このIDを非表示/違反報告)
sakihamu87(プロフ) - 今までに読んできたドラコの作品の中で1番面白いです！！！続き待ってます！ (2022年1月7日 9時) (レス) @page3 id: b82aa09454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でぶごん x他1人 | 作成日時：2022年1月4日 20時
