1-43 セドリックside ページ46
セドリックside
自分の耳を疑った
今目の前にいる愛しい人が
妊娠をしているという事実に
戸惑わないわけが無い
出来れば嘘であって欲しかった
セ「でも君はまだ13だ。
いくらなんでも産むなんて無謀すぎるよ。」
冷静を装いながらも
口から出た言葉は焦りがあった
「もう医者には診てもらったの。
危険だとも言われたわ。でもね、私産みたいの。」
セ「親には言ったのかい。」
彼女の表情が曇る
「…いいえ。言わないわ。
言ってはいけないの。」
彼女は涙目になりながら僕に言った
「私の母親は死喰い人。
ドラコの家も死喰い人。
この子の幸せの為に私は家族も彼も捨てるわ。」
セ「…そんなの無茶だ。」
「えぇそうね。でもね私できる気がするの。
私だって馬鹿じゃないわ。
マグル界で仕事も住居も見つけし、身分証もつくったの。
あとは休学手続きと……。」
その後の言葉がなかなか出ない彼女は
震えがやんだ手がまた震えだしていた
震える彼女の手を握り落ち着かせる
「あとはね。記憶を消すだけ。
それで私はここから去ることができるわ。」
彼女の言葉に胸が痛くなった
セ「何もかも忘れたいのかい。」
「私が忘れたいのはドラコと私の両親よ。
それ以外はそのままでひっそりと暮らしたいの。」
僕のことまで忘れようとしているのかと思ったが
そうでは無いことに安堵した
「だからセドリック。私の記憶を消して欲しいの。
あなたにしか頼めないのよ。」
「あの方は復活する。確実に。
その前に私がこの子と2人で生きていけるように。
お願いよ。」
僕は頷いてしまった
これで彼の記憶が消えれば
僕に振り向いてくれるんじゃないかという
淡い期待があった
それが後に後悔することとは知らずに
僕は彼女とある湖に場所を移動した
彼女は懐かしそうにこの場を眺めていた
そして僕の方に体を向けると
「準備は出来たわ。」
そう言った。
杖を取り出す手が小刻みに震えた
人の記憶を消すなんて初めてだった
そんな僕に気づいて今度は彼女が
僕に近づき僕の震える手を握った
そうして微笑む彼女に
僕は言った。
セ「たとえ誰の子を産んでも。君を愛している。
産まれたら会いに行くし大人になったら迎えに行く。
手紙も沢山書く。だから…。
だからAも寂しくなったら僕に頼ればいい。
君のためならなんだってする。」
「ありがとうセドリック。ごめんなさい。」
セ「オブリビエイト」
僕は彼女に魔法をかけた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Debugon(プロフ) - サラさん» 先日無事に産まれました！ありがとうございます( *´꒳`*) (2022年4月3日 21時) (
レス) id: 3073debd3a (このIDを非表示/違反報告)
サラ - ものすごく遅いですが，お子さんの誕生､おめでとうございます‼️ (2022年4月2日 1時) (レス) @page14 id: f15528bb75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：でぶごん x他1人 | 作成日時：2021年4月21日 11時
