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「ドラコ…まさか婚約の事知ってたわけじゃないよね。」
先に口を開いたのは私
気まずそうに口を閉ざすドラコを見て
裏切られた気持ちになった
「婚約者が私だってことは知らなかったみたいね。
相手は誰でもよかったって訳？」
『そんなふうに思ってはなかったさ。
でも父上が決めたことだから仕方ないって…。』
「貴方って馬鹿なの？
父親に言われたらハイソウデスカってなんでも従うの？」
『いいだろ。結果Aが婚約者だったんだ。まぁ君の母親が死喰い人だってことはついこの間知ったがな。』
「ふざけないで。
私じゃなかったら私以外の人と婚約してたんでしょ。」
『別に誰と婚約しても君との関係が変わるわけじゃないだろ。』
「何言ってるの…ドラコ…。」
『とりあえず行こう。』
私の手を取ろうとするドラコの手を払い除ける
驚いた顔のドラコに私は睨みつけた
「一人で行けるわ。」
ドラコは腹が立ったようで
声のトーンを下げて私に問いかける
『これで僕達は両親に認められるんだぞ。
めでたい日だとは思わないのかい？君こそ馬鹿だよ。』
これがドラコの本性なのだとしたら
私はドラコの何を今まで見てきたのだろうか
ドラコの問いに本心で返す。
「認められなくてもあなたと2人でいたかった。
この婚約に愛も感情も体も。私は何もかもを捨てるのよ。
親に縛られたこの契約になんの意味もないわ。
あなたは…私の王子様じゃなかったのね。」
自然と涙が出たがそれを拭いてくれるような
優しい王子様はもう居なかった
『…勝手にしろ。』
その言葉だけを残して階段を昇って行く
行かないでと前なら止めたかもしれない
でも今はもう言葉さえ出ようとはしなかった
母が心配して私のもとへ来た
涙で顔が台無しだった私を見て先に帰るよう促した
結局母が私の敵なのか味方なのか
分からないままだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
婚約は私が不在のまま行われたらしい
ドラコはとても満足気だったと母が話していた
一刻も早く家から逃げ出したくて
次の日にはホグワーツに戻っていた
みんなが授業中に帰ってきたから
どこも人がいない
昨日の出来事を思い出して私はまた涙を流した
「…ドラコがドラコじゃなかったら良かった。」
自分でも訳の分からないことを言いながら
呪文のように言葉が出る
2人でキスをしたあのベンチが見えて
ベンチに腰掛けた。
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Debugon(プロフ) - サラさん» 先日無事に産まれました！ありがとうございます( *´꒳`*) (2022年4月3日 21時) (
レス) id: 3073debd3a (このIDを非表示/違反報告)
サラ - ものすごく遅いですが，お子さんの誕生､おめでとうございます‼️ (2022年4月2日 1時) (レス) @page14 id: f15528bb75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でぶごん x他1人 | 作成日時：2021年4月21日 11時
