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弦月「ねぇ、景くん。」
長尾「ん〜?」
甲斐田が先に寝る、と言い部屋に戻った後。2人は話し始めた。
長尾「なぁに?藤士郎?」
弦月「晴くん、大丈夫、なのかなぁ…僕、心配でさ、」
あの晴くんだもん、いろいろ1人で抱えてそうで、怖い、と震える声で弦月は言った。
長尾「…晴にとって俺らはそんなに頼りねぇのかなぁ?」
ちょっと、寂しいなぁ。晴は、俺らが迷惑とか思ってるって、考えそうだよなぁ。
弦月「もっと、頼ってほしいのに。」
晴君、なんで僕らに話してくれないの…?そんなに、そんなに僕らは、
弦月「信用、されてないの…?」
弦月が泣いてしまう。それを見て長尾も顔を歪ませる。弦月のように泣けない自分がこれほどまでに恨めしいとは、本人も思っていなかった。
長尾「っ、弦月…大丈夫、晴は、晴はきっと、話してくれるから、な?」
弦月「…うん。」
次の日、甲斐田が起きるとハヤトも含め、3人が起きていた。
甲斐田「僕が一番遅いの…?景がこの時間から起きてるの珍しいな。というかハヤトさん、おかえりなさい。」
ハヤト「はいっ!!!ただいまですっ!!」
長尾「はるきゅ〜ん?流石にそれは心外だぞぉ〜?」
元気にハヤトが返事をし、長尾は甲斐田の発言に食って掛かる。弦月はそれを見ながら朝ごはんを作り、甲斐田が弦月の手伝いをする。そんな平和な、平和と思われる日々が始まる。
ハヤト「今日は、誰を連れて行くことになるんでしょうかね…」
ハヤトの小さなつぶやきは、誰の耳にも届かなかった。
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作者名:神谷瑞樹 | 作成日時:2023年5月4日 11時