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story25 ページ26
side監督生
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どうしてここまで先輩は優しいんだろう。
私が嫉妬していたのが馬鹿らしいほどに、まるでヴィランじゃないみたいに。
「先輩は優しいんですね」
「そりゃあ女の子はお姫様だからね！僕たちが優しくしてあげなきゃ」
先輩はなにかを書いていた手を止めると、そのメモを四つに折り畳んでこちらに伸ばした。
「はいこれ、あげる」
「これは？」
「僕ね、こういう術式魔法が得意なんだ。監督生は受けたことあるかな、分類としては魔法解析学なんだけど」
いわく、魔法解析学はどういう原理で魔法を動かすのかを学ぶ授業らしい。
それを極めれば新たに魔法を組み直すこともできるんだとか。
「僕が舞踏会に誘ったら本末転倒だしね！これはきみの恋が少しでもうまくいくように、僕からのおまじない」
「……っ、ありがとうございます！」
「いーえ。何かあったらまた来てね」
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作者名：桜井庵 | 作成日時：2020年6月28日 22時
