今日:16 hit、昨日:4 hit、合計:157,036 hit
小｜中｜大
story15 ページ16
.
私は歌が好きだ。
それ以外に取り柄はないけれど、歌なら誰にも負けない自信があった。
君はそれを褒めてくれた。
そんな君を愛しているよ、たとえ嵐が来ても船が流れてきても私は君を忘れない。
嵐が来たらどこにいても聞こえるくらい大きな声で歌おう。
船が流れてきたら私が惑わせてみせよう。
だからどうか私にも物語の中のお姫様のような恋をすることを、許しておくれ。
.
ロングトーンで終わった最後の一曲に、会場はスタンディングオベーションの嵐だった。
深く深くお辞儀をする。歌はやはり心地がいい。
魔法とはまた違う心地のよさだ。
「ありがとうございました！」
帰る生徒の列で当分正面出入り口からはラウンジを出られなさそうだ。
ネクタイを緩めて監督生たちが座る最前席に向かう。
キラキラしたその目。
それを見るために僕は今日歌ったんだ。
.
順位二桁ありがとうございます！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
設定タグ：ツイステ , アズール・アーシェングロット
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜井庵 | 作成日時：2020年6月28日 22時
