気づいたら死亡率95%の漫画の世界だった【名探偵コナン】

＊気になるのは、キューピー ページ10

「ねぇコナンくん」


脈絡もなく、三浦さんはぽつりと呟いた。


「なあに？」
「最近事件にばっかり遭遇してるけど、もしかしたら今度死体になるのは私かもしれないって、最近思うんだよね」


それは……三浦さんが組織と関係しているから？ それとも、ただ何の力も持たない、庇護下にあるべき一般人だから？
俺には、まだわからない。


「この数週間で、人が死ぬことにもどこか慣れてきた気がするよ。それってなんだか、怖いな」


不安げな表情は、本物の恐怖心からくるものにしか見えなかった。


「三浦さん……」
「まあ、私が死体になるとしたら原因は私の顔の良さによる男の嫉妬だと思うんだけど」
「三浦さん、ナルシスト漏れてるよ」


︙

いけないいけない、口を閉じなくては。


自分が少々ナルシスト(注:少々ではありません)なことはわかっているが、それを公に口に出してしまうとちやほやされなくなってしまうので、事実といえども黙っているのだ。
どこでどうバレたのかわからないが、コナンくんは全然ちやほやしてくれないし。


「生きづらい世界だね……」
「三浦さん、単純で生きるの楽しそうだよね！」
「えっコナンくん？？ 今私のこと馬鹿にしなかった……？？」
「僕、三浦さんの顔すっごく好き〜〜〜！」
「！ へへへ、私もコナンくん好き〜〜〜」
「(いやチョロすぎ！！)」


苦笑いを浮かべたコナンくんはやはり小学生にしては大人びていて、少しだけ彼の素が垣間見えた気がする。どれだけ推理が出来て博識でも、彼はどうしたって高校生なのだ。そんな一面をうかがえたので、今日は散々だったけれど、まあ良しとしようじゃないか。


「そういえば、さっきの女の人と知り合いなの？」
「さっきの？ ……ああ、ベルモッ……じゃなくて、あのお姉さんか！ うん、そこそこ知り合い」
「そこそこってつけるあたり結構心の距離あるね。あの人に助けてもらった時にさ、なんか私のことキューピーって呼んでたんだよね。もっとスリムでハンサムだと思うんだけど」
「持病出てるよ、三浦さん。それと多分だけど、絶対キューピーじゃないと思う」
「それ多分って言わない」
　
　
　

＊ミニスカ！！！→←＊組織との繋がりは？

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