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7月半ば、真夏。
太陽がギラギラ光っていて眩しい。
「あっづ。アイス食べたい」
「じゃあそこの自販機で買います?」
「だめだよ、これから学校じゃん」
「バレなきゃいいんですよ」
彼につられて、自販機にお金を通す。
今までの俺だったら絶対こんなことしなかったなぁ。
「りいぬは優等生すぎます。」
「るぅとくんは不真面目すぎる。」
人気者のくせに、校則はバリバリ破るタイプ。
そこもモテポイントと言ったところだろうか。
「りいぬの何ですか?」
「いちご」
「ちょーだい」
「やだ」
「僕のもあげますから。ほら、りいぬチョコもすきでしょ」
「……もう…しょうがないなぁ…」
許してしまった俺の負け。
チョコには勝てない。
「でも俺、もう食べちゃってるよ?」
「いーのいーの」
パクッと俺のいちごアイスを大口で食べられた。
「あー!!俺のなのにぃ。ひとくちが大きいんだよ、るぅとくんは」
「別にいいじゃないですか。…それに、……間接キス、しちゃいましたね」
"カンセツキス"それを理解してしまった俺は、顔から火が出た。
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作者名:甘党。 | 作成日時:2023年5月15日 10時