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「そーいえば、今日BGM担当が来るらしいよ」

「あー、打ち合わせとか何とか言ってたやつね」

めずらしく俺たちは、夏の大会に出るらしい。

そのためにバックミュージックも必要なのだ。

演劇部はフルで10人程しか居ないため、全員レギュラー。

それがこの部での唯一の魅力かもしれない。

コンコン

「……失礼します。あの、BGM担当の者なのですが…」

聞き覚えのある…いや、いちばん聞きたかった声が聞こえた。

「へっ、るぅとくんっ!?」

「りいぬ!さとみくんも!」

「るぅとくん担当なの?」

「はい!オーディションに受かりまして…」

まさか彼が担当してくれるとは思っていなかった。

……すごくうれしい。

彼と居れる時間が長くなる、こんなうれしいことはない。

「…ふっ、りいぬ、うれしいって顔に書いてある」

笑いながら頬をなぞってくる。

「んんっ…んえっ…!?」

「あははっ、冗談ですよ!うれしいのは僕も同じです」

きゅん台詞をさらりと言う彼は、罪な男だ。

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設定タグ:すとぷり , BL , 妄想   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:甘党。 | 作成日時:2023年5月15日 10時

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