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彼からのお姫様抱っこ
自分はヒロインでも何でもないしただの陰キャなはずだ。
こんな映画みたいなことしてていいのかなぁ。
「っるっ…とくん、っ…そろそろ降ろして…」
「えー?なんでー?」
「は、恥ずかしいから!!それに、重いでしょ…?」
「りいぬは軽すぎ。なんならもっと食べてください。」
手を彼の胸板に押し付けてもビクともしない。
「恥ずかしいだなんて、かわいいですね」
「…かっこいいの方がうれしいんだけど」
「んふふ、それは難しいかもです。…でもまぁ、降ろしてあげます」
彼が丁寧にしゃがんで膝をつく。
まるで馬車を降りているみたいで緊張した。
「あーあ、間に合わなかったねぇ」
彼が携帯を見て嗤う。
入室完了の時間はもう過ぎていた。
「りいぬと一緒に入れば許されますよね?」
「…俺を何だと思ってんの」
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作者名:甘党。 | 作成日時:2023年5月15日 10時