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第3話 ページ6

。中島side


「……それにしても、あの国木田君が私が居なかったのにも関わらず仕事に遅れて行くだなんてねえ……」



ズズ…



とお茶を飲みながら自分の椅子でくるくると回っている太宰さんが言った。


これは…残された僕らは危険なんじゃ?






「ねぇ、敦君?」




太宰さんは恐ろしいレベルの笑顔を僕に向けてこう言った。




「さっき、何の話をしていたんだい?」





(やっぱり聞かれたァァァァ!!!)





こ、こ、これは、なんと答えるべきなのか。




頼れそうな国木田さんや与謝野さんは仕事に行ってしまい、残るは谷崎兄妹、鏡花ちゃん、賢治くん、乱歩さん…。




誰も頼れない!!!!!!!
これは、僕が何とかするしかないのか?!






とりあえず、普段どうりの様子でごまかす。




「はは、太宰さんなら分かってたりするんじゃないですか?」



「?さっぱりだけど。」






そうだーーーーー!!
この人自分の恋心にも気づいてないような人だったーーーーー!!!!





また、苦笑をこぼしていると鏡花ちゃんが隣に来てコッソリと話してきた。



「さっき、残ってる人達で簡単に話し合ったんだけど、




太宰さん本人に言ってみるってことになった。」






「………何を?」


まさか、




「太宰さん、恋してるでしょ。………みたいな…」



「ぼっ、、、僕が?」




汗をたらしながら言うと、目の前の鏡花ちゃんだけでなく周りの人(太宰さん以外)が皆頷いているような動きをしたのがわかった。




(うっ、嘘でしょーーー!!)





「鏡花ちゃんも敦くんも私を置いて何をヒソヒソ話しているんだい?」




太宰さんはむっとした表情で僕達を見ていた。




(頑張って)


鏡花ちゃんの目ははっきりとそう言っていた。






(し、仕方ない…)

他の研二くんや谷崎さんをチラッと見てから僕は言った。






「太宰さんって、今、好きな人とか…いたりしますか?」






…随分と遠回しな話の吹っ掛け方になってしまったかもしれない。



今絶対僕変な顔してる…。




汗をタラタラと流しながら彼の返事を待ってみる。



「好きな人…?



まさか君私に好意を」



「いえそうではなくてですね!!!!!」




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設定タグ:文スト , 太宰治 , ギャグ   
作品ジャンル:恋愛
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くすみぴんく(プロフ) - アオイさん» コメントありがとうございます!!誤字は修正しておきます!!学パロもまたやりますね!! (2020年8月15日 19時) (レス) id: 9ac576d24a (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - すみません、書き忘れです!学パロ面白いので、またやってください! (2020年8月4日 0時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 突然失礼します!楽しく読んでいます!あの・・・3話くらいのところで、敦君、賢治君の字が間違ってます!それだけです。失礼しました! (2020年8月4日 0時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃい。 | 作成日時:2020年7月10日 7時

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