第1話 ページ2
カタカタとパソコンのキーを叩く音が響く社内。
横浜の街にひっそりと建てられているビルの4階、「武装探偵社」では、今日も社員達が忙しそうに書類とにらめっこをしていた。
窓の外からはどんよりとした雨雲とは正反対の優しい雨の音がする。
時は10時30分。
季節は春と夏の狭間…
“梅雨”である。
。国木田side
「…国木田さん、そろそろ準備を始めないと、依頼人との待ち合わせに間に合わなくなってしまうのでは?」
パソコンから顔を少しあげて、時計を見つめながら谷崎が言った。
「あぁ…そうだな。」
俺は荷物を鞄に入れ、準備を始めた。
俺の名は国木田独歩。この探偵社のいわば、、“まとめ役”だ。
「…っはぁ〜〜…国木田ァ〜、帰り際にどら焼き買ってきてくんない??仕事が終わったら食べたい気分なんだ。あ、勿論冷めないうちに僕に渡してよね。」
「っはい、わかりました、乱歩さん。」
「さァて、私もそろそろ依頼された仕事に行ってくるとするよ。」
「与謝野さんもお仕事行くのですね!皆さんお忙しい…。都会ってやっぱり凄いです!!」
谷崎が俺に話しかけた事をきっかけに社員達はわいわいと普段通りの会話をし始めた。
これが探偵社の日常的風景である。
と、その話し声の中に、新たに青年の声が加わった。
「太宰さん、太宰さん?ちょっと!聞いてますか?!」
中島敦が呼ぶ名の人物。まぁ今俺の目の前にいる訳だが…。
此奴(太宰治)はいつも俺にちょっかい、悪戯 等という名の“邪魔”をしてくる憎らしい男(相方)だ。
____ただ、最近の此奴の様子が少し可笑しい。
「…はぁ〜…ダメだこれ…全然聞いてくれそうにない…」
敦は話しかけるのを諦めたらしく、パソコンに向き直った。
当の太宰はというと…
少し離れた席に座っている、AAを黙って永遠と、というような雰囲気を醸し出しながら見つめていた。
ここ最近の俺の悩みはコレである。
「…ん、お茶がなくなっちゃった。入れてこよ」
「Aちゃんが行くなら私も…」
「…太宰さん普段仕事しながらお茶飲む人でしたっけ。てか仕事してましたっけ。」
「ははは、仕事は〜……うーん…。
少なくとも後者は愚問だ。そんなの、気分にだってよるものだよ。」
next…
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くすみぴんく(プロフ) - アオイさん» コメントありがとうございます!!誤字は修正しておきます!!学パロもまたやりますね!! (2020年8月15日 19時) (レス) id: 9ac576d24a (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - すみません、書き忘れです!学パロ面白いので、またやってください! (2020年8月4日 0時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 突然失礼します!楽しく読んでいます!あの・・・3話くらいのところで、敦君、賢治君の字が間違ってます!それだけです。失礼しました! (2020年8月4日 0時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃい。 | 作成日時:2020年7月10日 7時