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ユノの風魔法で金色の三人が攻略に向かってすぐ

Aは物陰から魔力を正確にコントロールする。


「……?!この魔力は!」

「どしたあ、ノエル?」


ノエルはAに気がついたのか、追いついたのね!と

わかり易く喜ぶ。その様子にアスタもAだ!と気が付き

小動物のようにぴょんぴょん喜んでは跳ねた。

最早Aが親の代わりのようにすら見えた。

やはりそれ程頼れる大人にしか見えないのだ。


『やぁノエル、アスタ。金色相手によく言い返したね。

宣戦布告、輝いていたし、かっこよかったよ』


ふんわりと、出来たてのシフォンケーキのように

Aは笑った。裏が見えないと言う訳ではなかったが

この二人にはAの心が隠されているなど気が付かないのである。


「えへへー、そうかぁ?」

「ちょっと喜び過ぎよ!…まぁ悪くはないけど」


ボソボソとノエルは顔を赤らめてAの隣へ寄る。

アスタも以前の事があってか、頼りのある同期と

それこそ深い信頼を置いているようだった。


『さあて、私は今来たばかりなのだけれど

どうやって宝物殿まで行くつもりなんだい?』

「勿論!!しらみ潰しに全ての道を行く!」

「馬鹿じゃないの!?このままじゃ宝物殿に行くどころか迷子になるわよ!」

『…………』


Aは突っ走しり逃走する犯人のように走るアスタ

の後ろをこれまたなんともなさげに走る。

ノエルは最速はぁはぁと体力が削り落とされていた。


そして、魔の濃い通路を見つけ、走っていた

数秒後に凄まじい音の爆発と攻撃音が鳴り響いた。



「………?!」

「何だ何だ!?」

「この魔力…おそらくラックが何者かと交戦してる」

「早く加勢に行かねぇと!!」



更に加速しようとするアスタを

慎重に見つめてノエルが止める。


「待って。別に行く必要ないんじゃないかしら。

……あの人が勝手な事してるんだし。それに他にこの

魔宮の宝物殿を狙ってる者達がいるのなら急がないと!」


『いいや、行った方が良いよ』

「おお!!Aもそう思うか!!」

「何言ってるのよA!!私達の最重要は……?!」


Aはそう言って騒ぐノエルを

気持ち優しめに、けれど絶対に話さないように横抱きする。

少しAの方が身長が高いのもあるが、これではどう見ても

彼氏彼女しか見えない。





『ノエル、少し黙るんだ。いいね?』





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(プロフ) - 箒が放棄になってます! (2022年9月30日 0時) (レス) @page29 id: ec6c109e68 (このIDを非表示/違反報告)
来世はメロンパン(プロフ) - サヤさん» ですです!!名前出していいのかわかんなくて、他作品って描きましたが…気がついてくれて嬉しいです!! (2022年1月5日 1時) (レス) id: a6fb8de70d (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - もしかして夢主ちゃんの参考キャラって文ス○の太宰さんだったりしますか...? (2022年1月4日 23時) (レス) @page3 id: 6b856fac04 (このIDを非表示/違反報告)
来世はメロンパン(プロフ) - マナさん» ブラッククローバーですか?私が答えられる範囲であれば、大丈夫ですよ(´˘`*) (2021年12月31日 18時) (レス) id: a6fb8de70d (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ブラッククローバーについて聞きたいのですが… (2021年12月31日 18時) (レス) @page41 id: ccdfacfdab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2021年12月22日 3時

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