此方向いて ７ ページ8
昨夜の事を思いだしながらAはお弁当を食べていた
(太宰さんに私…告白しちゃった)
今更ながら告白宣言をしてしまった事を思いだし、Aは頬を赤くする
チラリ、太宰の席を見るも、太宰の姿は見えない
「誰を探しているのかな、君は」
真上から降ってきた声に、Aは悲鳴を上げる
「ひっ！？太宰さん、お、驚かさないでください！」
そんなAを気にもせず、太宰はAのお弁当から玉子焼きをヒョイっと口に運んだ
「ふむ…、なかなか美味しいね、君が作ったの？」
「はっ、はい！私が作りました！もう1個食べますか！？」
弁当箱を差し出すAと太宰の頭を国木田の軽い手刀が下った
「あうっ」
「痛いなぁ、何するんだい、国木田くん」
「A、お前は自分の弁当を太宰にやる気か！
そして太宰、お前は少し反省し、仕事をやり遂げろ」
国木田はキッパリとそう言うと、太宰に報告書の書類を何枚も手渡した
「溜めた分きちんと働け、今日は終わるまで帰るな」
あまりの書類の多さに、Aは目を見開く
まるで上司のような口振りの国木田に太宰は暫く瞬きをしていたがー…
「分かった、これを終わらせればいいのだね」
太宰はそう言うなり、自分の机に座ってパソコンに向かい始めた
予想外の行動に、探偵社内に衝撃が走る
中でも1番驚いていたのはAだった
真剣な表情で書類を見ながらパソコンに向かう太宰の姿に、Aは小さく微笑む
(…私も頑張ろう)
そう思い、食べ終わった弁当をしまうと、再び仕事に打ち込み始めた
味噌汁の味見をしながらAは太宰の事を考えていた
「太宰さん…、仕事ちゃんと終わったのかな」
帰る際、まだパソコンに向かっていた太宰を思いだし、Aは心配になる
「そうだ、明日太宰さんに玉子焼き作ろうかな…な…
嗚呼、でもうざったいかなぁ…」
常に太宰の事を考えてしまい、Aは項垂れる
すると、テーブルの上の携帯電話が鳴り出した
急いで見れば、表示名は"太宰さん"
「だ、太宰さんだ…！」
慌てつつ、呼吸を整えてから震える手で携帯電話を耳に当てる
「だ、太宰さん、どうされましー…」
『Aー…』
何時もより重たげな声、荒く苦しげな呼吸に、Aは目を見開く
「大丈夫ですか！？すぐ行きますから！」
状況を察したAは、すぐさま探偵社員寮を飛び出した
向かう先は、武装探偵社
「太宰さんー…！」
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ＡＳ(プロフ) - ただのニジオタさん» コメントありがとうございます！明日には公開出来ると思うので、お楽しみにしていて下さい！これからも全力で頑張っていきます！いつも温かな応援、嬉しいです(´ヮ｀*) (2017年9月23日 23時) (
レス) id: f709ff2152 (このIDを非表示/違反報告)
ただのニジオタ - 更新頑張ってください！！！！ほんとに応援しています！ (2017年9月23日 16時) (レス) id: 5943eb19db (このIDを非表示/違反報告)
ＡＳ(プロフ) - 姫蛍さん» 私も書きながら悶えてしまいました…←双黒にあんなに想われてドキドキさせられて…もう夢主になりたいです（笑）コメントありがとうございます(＊´ｖ｀)これからも頑張ります！ (2017年9月21日 23時) (レス) id: f709ff2152 (このIDを非表示/違反報告)
姫蛍(プロフ) - 一言言います。悶える。 (2017年9月21日 22時) (レス) id: 3003a1c972 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＳ(プロフ) - 夜野猫さん» やっと自分の想いを認められた太宰です…、すっかりデレデレになってますね（笑）書いていて、双黒に好かれて羨ましい限りです(´ω｀)ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年9月18日 22時) (レス) id: f709ff2152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AＳ | 作成日時：2017年9月3日 17時
