番外編 裏の社会のヤツら ページ6
トイレを出ると言葉通り臨也さんが待っていてくれた。
先刻みたいに手を差し出してくれたので素直に手をとる。
次の瞬間私の背中が床につき、視界が臨也さんの顔のドアップで埋め尽くされた。
腕は臨也さんの腕で拘束され、足の間に臨也さんの長い足が入り、身動きが出来なくなってしまう。
「あ、の」
臨「ほぼ初対面の男と二人っきりになっちゃダメって太宰君とかに習わなかった?
しかも成人済みの男にホイホイついてきてさあ…危機感無さすぎだよねぇ」
「い、臨也さ」
吐息が鼻にかかり、臨也さんと目が合う。臨也さんはいつも通り余裕な表情を浮かべていた。
臨「俺、結構君の事気に入ったから…食べちゃうかもよ?」
そう言って私のスカートに手を入れかけた瞬間、事務所の方から怒鳴り声が聞こえた。
臨「あれ、喧嘩かな?そろそろ行かないと怪しまれるし行こうか」
「あ、あの」
臨「あぁ勿論今までのは嘘だよ?俺は人間を平等に愛しているからね。特定の人間は作らない主義なんだ」
見事に大人の余裕に乗せられてしまった。いや治も出来るのかもしれないけど。
事務所につくと2人の喧嘩は止み、驚きに満ちた顔で見られた。
そしてキッと臨也さんを睨む2人。普通の人だったら足が震えるような威厳をにこやかな笑みで笑い飛ばしていた。
臨「あ、Aちゃん。危機感がないって言うのは本当だから…気をつけてね?」
「危機感バリバリあるつもりなんですけどね」
太「嘘つけ」
中「先刻此奴に押し倒されてたくせによ」
「な……………」
クスクスと笑う臨也さんと治に、ゲラゲラ笑う中也に私はドロップキックをかました。
(この後ちゃんとセルティさんの家に行きました)
数日後、臨也さんの連絡先が携帯に入っていた事は2人には黙っておく。
ちなみに内容はこうだ。
『Aちゃん元気?俺の知り合いにAちゃんに会いたいって子達が居てね。
来良学園の生徒なんだけど…いい子達だから今度会ってみないかい?池袋に…いや、この子達に何時何が起こるかわからないから早めがいいかも。
じゃあお返事待ってるねー』
高校生かあ…貧乳ロリと黒髪美男子と白髪オラオラ系男子とかがいいなあ……
そんな私の予想は全て外れることになるのはまた別のお話。
終わり
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イェル - パスワードってなんですかね?最初から読みたいんですけど分からなくて…良ければ教えてください (2022年6月20日 22時) (レス) id: 87c69ae26c (このIDを非表示/違反報告)
オムライス(プロフ) - パスワードにしてくれると嬉しいです。この作品がいちばんのお気に入りで大好きなので…よろしくお願いします! (2020年3月22日 21時) (レス) id: 8c1b28c023 (このIDを非表示/違反報告)
カイン(プロフ) - この作品が大好きなので、パスワードにしてください!お願いします! (2020年3月21日 3時) (レス) id: 12e3378c39 (このIDを非表示/違反報告)
ホノルル(プロフ) - この作品とても好きなので、パスワードでお願いします。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: c6b2fadcde (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - わ、わ、すごく、大好きな作品なので、パスワードでお願いしたいです。 (2020年3月3日 21時) (レス) id: 4c1c671906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結鶴 | 作成日時:2019年2月22日 18時