第230話 一緒 ページ42
2月中旬、私は何故か着物を着ていた。
「いや季節って言葉知ってる?殺せんせー」
殺「し、知ってますよそれくらい!!だって皆さん冬休みはピリピリしてこういうことしてる場合じゃなかったんですもん…」
ということでみんながピリピリして出来なかった年中行事をマッハで行っている。女子は着物、男子は袴に着替えさせられ、挙句の果てには1人何役だよ!!ってくらいの劇を見せられた。
「何あれ、なんか悩んでたのが馬鹿らしくなってくる。刺していいかな?」
「やめなよAちゃん!殺意が!殺意がダダ漏れだよ!」
なんて渚くんに止められる。
チラ、と隣を見れば袴を着た渚くんがいた。
「…え、なんで袴なの?」
「なんで驚いてるの!?僕だって男だよ!」
「ほらだから言ったじゃん渚。タイかモロッコ行ってきなって」
「なんでみんな僕から取ろうとするの!」
小動物みたいな反撃してくる渚君が可愛くて可愛くてついついいじってしまう。あぁ、好きな子ほど虐めたくなるのはこういうことか(違う)
「って、は!?痛い!!え!?」
渚君と話してたら背中に豆が当たった。え、節分?
「殺せんせー鬼じゃないの!?」
「いや渚君といちゃいちゃしてたからさ」
どうやら私に豆を投げた犯人は治らしい。
「なんだい嫉妬か?かわいいねほんと」
「中村さんも人のこと言えないんじゃない?」
その言葉にすこーし赤くなる中村ちゃん。え?
「まぁ、そんなことは置いといてイベント楽しもーよ」
「そうね。あーもうすぐバレンタインかー」
「Aちゃんも自分自身見つめ直してみたら?」
ふと、そんなことを言った茅野ちゃんの意図が私にはよく分からなかった。
153人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イェル - パスワードってなんですかね?最初から読みたいんですけど分からなくて…良ければ教えてください (2022年6月20日 22時) (レス) id: 87c69ae26c (このIDを非表示/違反報告)
オムライス(プロフ) - パスワードにしてくれると嬉しいです。この作品がいちばんのお気に入りで大好きなので…よろしくお願いします! (2020年3月22日 21時) (レス) id: 8c1b28c023 (このIDを非表示/違反報告)
カイン(プロフ) - この作品が大好きなので、パスワードにしてください!お願いします! (2020年3月21日 3時) (レス) id: 12e3378c39 (このIDを非表示/違反報告)
ホノルル(プロフ) - この作品とても好きなので、パスワードでお願いします。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: c6b2fadcde (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - わ、わ、すごく、大好きな作品なので、パスワードでお願いしたいです。 (2020年3月3日 21時) (レス) id: 4c1c671906 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結鶴 | 作成日時:2019年2月22日 18時